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2022.10.24 13:00

有名アスリートのVC投資を支援するNext Play Capitalが2億ドルを調達

ライアン・ニース(Getty Images)

ライアン・ニース(Getty Images)

スーパーボウルで優勝経験のある元NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)選手のライアン・ニース(Ryan Nece)は10年ほど前、友人のアスリートの多くが成功確率の低いテック企業に投資するケースを目撃した。

中には、収益をほとんど出したことがないミネソタのおむつ宅配スタートアップに50万ドルを出資したケースもあったという。

「成功の可能性が低い企業に投資する仲間を見て苛立ったし、哀れに思った」と彼は話す。

ニースは、自身のベンチャーキャピタルのNext Play Capitalを設立し、過去8年間に渡って技術に疎いアスリートたちがテック業界に投資する手助けをしてきた。同社は10月13日、2億ドル(約298億円)を調達し、3号ファンドを組成したと発表した。このファンドには、プロスポーツ選手や非テック企業の経営者などが出資しており、資金は主にトップクラスのVCファンドに出資する予定という。

ニースは、2008年までの7シーズンをNFLのタンパベイ・バッカニアーズとデトロイト・ライオンズでプレーした。彼は、VCの仕事をアメフトに置き換えて考えることが好きで、「エリートと言われる人たちは全く別の次元におり、不当とも言える優位性を持っている」と語る。

Next Play Capitalのポートフォリオには、アクセルやグレイロック、ファースト・ラウンド・キャピタルを含む34社のVCと、少数のスタートアップが含まれている。ニースによると、VCファンドに対するイニシャルの投資額は平均500万ドルほどで、初期の投資案件はリターンを生み出しているという。現状、4億2500万ドルの運用資産のうち、VCファンドへの出資額は3億ドルほどを占める。

通常、Next Playのような新参の資産運用会社がトップクラスのVCファンドに出資することは困難だ。VCは出資者を選別する余裕があるため、高い評価を受けている運用会社でさえ、トップVCと良好な関係を維持することは容易でない。
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編集=上田裕資

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