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2022.10.18 16:30

起業後に気づく「ニーズがない」はどうすれば避けられる?|Yuimedi グライムス英美里

代表取締役社長 グライムス英美里(提供=Yuiemdi)


対応策2:起業の知識を身につけ、ともに成長できる仲間を見つける


書籍などから、先輩起業家の成功、失敗事例を学ぶことは大切。先にも述べたように、失敗しても早期に気づき、軌道修正するためだ。また起業してから次々にくる課題に対応し、仲間と一緒に成長し続け、そしてそれを楽しめる人が起業家ではないだろうか。
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あるある3:準備不足で起業してしまう


副業やパラレルワークなど本業以外で仕事を請け負ったり、起業したりと働き方の流れが変わりつつある。気軽に起業しようという空気感が醸成され始め、実際に挑戦する人も増えてきた。

グライムスにも「気負うことなく事業をつくり、経済をよくしていきたい」という強い信念があった。しかし起業してから「すべてと言っていいほど、どの動きも失敗だった」と当時を振り返る。

「できる限りの準備をして臨むというのがきっと正解なんでしょうね。ただ、体制などがそろう前に起業してしまい、それは私にとって大失敗でした」
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思いついたアイデアを誰よりも先に世の中に伝えたい、出したい、起業したい、という気持ちは理解できる。しかしながら、起業家という職業に就いて成功しよう思うならば「起業」について熟練している必要がある。特にスタートアップ企業では、直面する課題が特有のものと一般的な経営に関するものと両方発生する。

起業後に走りながら考え、動くことも必要だが、前準備もしっかりとしておくべきだ。起業のタイミングは一度ではない。待っていれば必ず時はやってくる。ただし、お金が湯水の如く遣える状態だとイノベーションは起こりにくくなる。人間、ある程度の焦りは大切だ。

対応策3:スモールビジネスで経験を積む


マーケティングや財務、経理、人事など一般的な企業経営において発生する問題についてはスモールビジネスの経営に携われば経験可能だ。

小規模企業の経営を行うことで、一般的な企業経営で発生する問題は経験しておきたい。経験とともに知識を身につけておくことで、スタートアップの成功確率を高められる。

グライムスは、起業の大変さを「台風の中にいるよう」と表現した。同時に「その中のザワザワする感じ」を楽しんでいるとも言う。連続起業は絶対にしないと思っているが、数年後くらいに新しい会社を興していたら笑ってくださいと笑顔を見せた。

社会課題に真っ向から取り組むYuimediとグライムスに、今後も注目したい。

文=畠山和也 編集=露原直人

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