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2022.10.15

皮膚ガン検査に革命を起こすスタートアップ「DermTech」の挑戦

Getty Images


家族のがん発症が創業のきっかけ


Dobakが同社を設立したきっかけは、家族がメラノーマと診断されたが、その発見が遅れたことだったという。ガンになった箇所は、何度も生検を行っていたが結果はいつも陰性で、医師はメラノーマの可能性を否定していたのだ。

Dobakは、この経験から既存システムの問題点を目の当たりにし、より良いソリューションの開発を思い立った。「我々は、長年の研究開発の結果、ようやくうまく機能する方法を発見した」と彼は話す。

DermTechを導入している皮膚科医が近くにない場合は、同社のオンラインプラットフォーム「DermTech Connect」を使って検査を行うことができる。患者は、看護師のサポートを受けながら自身でDermTechを使い、検査に出すことができる。

「過去15〜20年間でメラノーマの患者数は増加し続けている。新型コロナのパンデミックの間は患者数が減少したものの、その理由は検査数が減少したことだと考えられる。メラノーマは、医療業界にとって大きな課題であり続けている」とDermTechは言う。

米国人の多くは日光浴を好むが、それが火傷につながり、皮膚にダメージを与えるとDobakは言う。特に、コロナ禍で長時間を屋内で過ごした後は、長時間日光浴をしがちなので注意が必要だ。

DermTechは、もともと友人と家族で始めたベンチャーだったが、より多くの資金を確保するためにナスダックに上場した。現在、保険に加入している約9000万人の米国人がDermTechの製品を利用することができる。Dobakは、将来的にその数を倍増させたいと考えている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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