初の自社製Google Pixel WatchはFitbit連携で健康管理も得意

グーグルによる独自のWear OS 3.5を搭載するスマートウォッチ「Google Pixel Watch」


ウォッチ本体は装着したまま雨や汗に濡れても耐えられる5気圧防水(5ATM)対応としている。YouTube Musicで配信されている音源をスマートウォッチの内蔵ストレージに一次キャッシュして、ワークアウト中にオフラインで聴く楽しみ方もできる。

Pixel Watchの4G LTEモデルを取り扱うKDDIとソフトバンクは、各キャリアを通じて購入したユーザーを対象に、ウェアラブルデバイスのモバイル通信サービスの利用料金を4年間無料で提供するキャンペーンを実施している。Pixel Watchは4G LTEモデルが税込4万7800円、Wi-Fiモデルは税込3万9800円と価格差があまり大きくない。タッチ決済や音楽再生がスマートウォッチ単体でもできる利便性を考えれば、ここは4G LTEモデルを選んでも良さそうだ。

強みであるFitbit連携にさらなる洗練を


Pixel Watchの強みはFitbitによるフィットネス・ヘルスケアのサービスに対応したことと、これを使いやすいサイズ感に仕上げたところにある。

一方ではFitbitもグーグル傘下のブランドとして独自にスマートウォッチやフィットネストラッカーなどウェアラブルデバイスを展開している。Pixel Watchは本体をエレガントなデザインに仕上げて、スポーティーなFitbitのデバイスと差別化を狙ったようにも見える。だが、そのせいか使い込むほどルックスと機能のバランスが取れていないようにも感じられてしまう。

さらにFitbitとGoogle Fitによるフィットネス・ヘルスケアのサービスが、同じWear OSのプラットフォームに混在しているため、どちらを選ぶべきかユーザーを迷わせてしまうところもある。ユーザーの利便性を優先するのであれば、将来はグーグルとFitbitのブランドを統合するべきだと筆者は思う。

そして繰り返しになるが、Pixel Watchシリーズと新しいWear OSの立ち上げを成功させるためにはiOS対応が不可欠だ。グーグルにはスピード感も持ちながら、Pixel Watchシリーズを根気よく育ててもらいたい。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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