UberとMotionalは2021年末、Motionalの自動運転車Hyundai Ioniq 5の一部がカリフォルニア州サンタモニカでUber Eatsによる(ウーバーイーツ)食品配達を開始したとき、提携を開始した。乗客の乗車が加わったことで、Motionalは有人、無人サービスの両方を行う最初のUberパートナーとなる。
Cruise(クルーズ)やZoox(ズークス)といった競合他社とは異なり、Motionalはまだ専用のAVを公開していない。その代わり、現在ボストン、ピッツバーグ、ラスベガス、サンディエゴ、サンタモニカ、シンガポールで運行している同社の第4世代車両は、現代自動車の電気クロスオーバーIoniq 5をベースにしている。MotionalのAV開発グループは、もともとDelphi(デルファイ)が後にOttomatika(オットマティカ)とnuTonomy(ニュートノミー)を買収してできたものだ。同社は内燃機関エンジン事業を分離してAptivに社名変更した後、AVチームはMotional合弁会社の一部となった。
Motionalとその前身は、2018年半ばからLyft(リフト)で稼働する約30台の車両で、ラスベガスで商用有料ロボタクシーサービスを展開している。同サービスは最近、旧式のBMWの車両から現代自動車の電気自動車に切り替えた。Motionalはその後、Via(ヴィア)とともにラスベガスの他の地域でもロボタクシーサービスを追加した。Motionalのすべてのサービスには現在、安全オペレーターが乗車しているが、Motionalは、2023年に、複数の市場で完全なドライバーレス運転を開始する目標を発表している。
MotionalとUberは、どの市場がUberとの最初の運用になるかは発表していないが、最初の運行は2022年末までに行われる予定だ。Motionalはすでにラスベガスで経験を積んでいるため、ラスベガスが最も可能性の高い場所と思われる。
MotionalはUberのプラットフォーム上で車両を運用するが、Uberは車両が運用される市場の乗車率に関するデータをMotionalと共有する。これは、AVのビジネスモデルを成立させるための重要な要素である利用率の最大化を目指して、AVの配備を支援するためだ。Lyftは、Argo AI(アルゴ・エーアイ)と同様の取り決めをしている。
(forbes.com 原文)