世界の暗号資産取引所ランキング
「ブロックチェーン50」からもわかるように、ブロックチェーン技術は世界中の企業で採用され始めている。そして同じくらい存在感を高めているのが、暗号資産を売買・保管できる暗号通貨取引所だ。
CoinGecko.comによると、投資家が仮想通貨を取引できる暗号取引所は580もある。SimilarWebのデータによると、2021年第4四半期に、暗号取引所のウェブサイトは17億回もアクセスされている。ここでは、60の大手暗号取引所を対象に、サイバーセキュリティ対策や取引手数料、機関投資家の支援、規制順守など10項目に基づいて評価したランキングをご紹介しよう。
1位 コインベース
米国44州に展開する同国最大の暗号通貨取引所で、21年4月に860億ドルで上場した。米国で最も多くの暗号通貨を提供し、NFT市場も開設。デリバティブサービスも始める予定。
2位 クラーケン
中級以上のトレーダーを対象にする暗号通貨取引所。米国では、ニューヨーク州とワシントン州を除くすべての州でサービスを提供中。22年のIPO(新規株式公開)を計画している。
3位 ロビンフッド
手数料無料の株式および暗号通貨の取引アプリを提供する米フィンテック企業。取り扱っている資産数こそ他の取引所よりも少ないが、保管中の暗号資産は220億ドルと非常に高い。
4位 クリプト・ドットコム
シンガポール発の暗号通貨取引所。米国で規制されているが、ロサンゼルスの旧ステイプルズ・センターの命名権に7億ドルを支払って話題に。169の銘柄ペアを取り扱っている。
5位 エフティーエックス
バハマに本社を置く暗号通貨取引所。創業者は暗号通貨ビリオネア2位のサム・バンクマン=フリード。暗号資産デリバティブ市場を開拓し、世界100カ国以上で事業を展開している。
6位 バイナンス
報道された取引量で世界最大の暗号通貨取引所。スポット、デリバティブ、DeFi(分散型金融)市場で、1600以上の銘柄ペアを取り扱う。22年5月、フランスからも営業を承認された。
7位 フォビ・グローバル
中級以上のトレーダーを対象に、13年に中国で創業。現在はシンガポールに本社を置き、日本やルクセンブルクなどで200以上の資産のスポット市場を含む幅広いサービスを展開中。
8位 ジェミナイ
フェイスブック創業訴訟で有名なウィンクルボス兄弟が13年に創業。黎明期から規制順守に基づく安心と信頼をウリに成長した。傘下にNFT市場のニフティ・ゲートウェイを抱える。
9位 GMOコイン
日本最大級の暗号取引所。業界最低水準の取引コストでサービスを提供。親会社のGMOインターネットグループは、世界最大のリテールFX証券会社GMOクリック証券を傘下にもつ。
10位 イートロ
07年創業、150万人以上の顧客と、1900万人以上のユーザーにマルチアセット運用を提供する、イスラエルの投資会社。SPAC(特別買収目的会社)でNASDAQ上場を果たしている。