今回のシリーズBには、LINEや台湾モバイル、BRV Capital Management、PTT Oil & Retail Businessらが参加し、評価額は10億ドル以上に上昇したと、ラインマンはウェブサイト上の声明で述べた。同社はこの新たな資金を、フードデリバリー事業の強化や新サービスの拡大、技術インフラのアップグレードに充当する。
孫正義のソフトバンクグループも支援する同社は、2016年にオンデマンド型アシスタントアプリのLINE MANとして始動し、2020年にタイ最大の飲食店データを所有するWongnaiを吸収合併した。ラインマン・ウォンナイは、シンガポール発のスーパーアプリ「Grab」をライバルに見据え、タイではDelivery Hero傘下のFoodpandaとも競合している。
70万店以上のレストランが登録し、タイ全土で10万人のデリバリー雇用を創出した同社は、コロナ禍の追い風を受けて事業を急拡大させた。ラインマン・ウォンナイは、今後数年以内のIPOを目指しているという。
近年、タイからは、物流・宅配サービスのFlash Groupやデジタル決済のAscend Money、暗号通貨取引所のBitkubなど、少なくとも3つのユニコーンが誕生している。
(forbes.com 原文)