ビジネス

2022.09.21 16:00

発表から半年、ペプシコがロシアでの製造停止

モスクワの買い物客(2022年3月)(Photo by Konstantin Zavrazhin/Getty Images)

モスクワの買い物客(2022年3月)(Photo by Konstantin Zavrazhin/Getty Images)

米飲料大手のペプシコは、ロシアで「ペプシコーラ」など複数の炭酸飲料ブランドの製造を停止した。ロイター通信が20日に報じた。ペプシコはウクライナ侵攻後の3月に、ロシアでの飲料製品の製造と販売を停止すると発表していたが、8月まで製造は続いていたとみられるという。
advertisement

ロイターによると、ペプシはペプシコーラのほか「マウンテンデュー」や「セブンアップ」などすべての清涼飲料水ブランドについて、ロシアでの原液製造を止めた。原液の在庫はすべて使いきったという。

ペプシコは3月、ロシアで飲料製品の製造と販売を停止するほか、設備投資や広告もすべて取りやめると明らかにしていた。ただ、ロイターが製品のラベルを調べたところ、最も新しい製造日は8月17日となっていた。

今後、ロシア国内でペプシコの新たな製品はつくられなくなるが、店舗在庫がどのくらい残っているかは不明。
advertisement

一方、3月に述べていたとおり、ペプシコはロシアで乳製品やベビーフードといった生活必需品の販売は継続している。1971年にロシアに進出したペプシコは、ロシアで活動する米企業としては最古参の一社。

ライバルの米コカ・コーラはひと足早く8月に、ロシアで全ブランドの生産と販売を停止したと発表していた。同社のロシアのボトラーであるコカ・コーラ・ヘレニック・ボトリングは、ロシア事業を縮小して現地企業の製品の製造・販売のみに携わる方針も明らかにしている。

ウクライナ侵攻を受けて、米企業ではこれまでにスターバックスやマクドナルドなどもロシアからの撤退を表明している。スイスの食品大手ネスレは、当初は静観していたが、製品ボイコットの呼びかけを受けて事業縮小に追い込まれた。

forbes.com 原文

編集=江戸伸禎

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事