ロイターによると、ペプシはペプシコーラのほか「マウンテンデュー」や「セブンアップ」などすべての清涼飲料水ブランドについて、ロシアでの原液製造を止めた。原液の在庫はすべて使いきったという。
ペプシコは3月、ロシアで飲料製品の製造と販売を停止するほか、設備投資や広告もすべて取りやめると明らかにしていた。ただ、ロイターが製品のラベルを調べたところ、最も新しい製造日は8月17日となっていた。
今後、ロシア国内でペプシコの新たな製品はつくられなくなるが、店舗在庫がどのくらい残っているかは不明。
一方、3月に述べていたとおり、ペプシコはロシアで乳製品やベビーフードといった生活必需品の販売は継続している。1971年にロシアに進出したペプシコは、ロシアで活動する米企業としては最古参の一社。
ライバルの米コカ・コーラはひと足早く8月に、ロシアで全ブランドの生産と販売を停止したと発表していた。同社のロシアのボトラーであるコカ・コーラ・ヘレニック・ボトリングは、ロシア事業を縮小して現地企業の製品の製造・販売のみに携わる方針も明らかにしている。
ウクライナ侵攻を受けて、米企業ではこれまでにスターバックスやマクドナルドなどもロシアからの撤退を表明している。スイスの食品大手ネスレは、当初は静観していたが、製品ボイコットの呼びかけを受けて事業縮小に追い込まれた。
(forbes.com 原文)