ほとんどの人は技術的な能力で採用されるが、ソフトスキルは「キャリアの耐久性」を与えると『Humanity Works: Merging Technologies and People for the Workforce of the Future』の著者アレクサンドラ・レビットは話す。レヴィットは「キャリアの耐久性」という言葉を「熱心で生産的なチームメンバーになるために必要なスキル、知識、考え方を習得する能力」と定義している。「10年後に成功するためには、回復力があり、さまざまな学習環境の中で自分を改革できることが必要だ」とも指摘する。
ソフトスキルはかなり万能
技術的なスキルは常に変化するが、ソフトスキルはキャリアを通してずっと残る。というのも、ソフトスキルは関連性が高く、別の分野でもいかすことができ、雇用の維持を高めることができるからだ。さらに、ソフトスキルをすでに持っていれば雇用主は訓練する必要がないため、望まれるスキルだ。その結果、即戦力として活躍して貢献できるようになる。
「企業はよくハードスキル獲得のトレーニングを提供するが、ソフトスキルは他のスキルを身につけるための土台となるもので、だからこそ今求められている」とラジヴは話す。また、ソフトスキルはどこでも通用するため、どのような業界や企業に転職する場合でもあるとキャリアチェンジがしやすい。
ソフトスキルはリモートワークにも不可欠
企業がハイブリッドワークやリモートワークのモデルに移行する中、ソフトスキルは技術的な知識と同様に重要なものとなった。例えば、効果的なコミュニケーションとコラボレーションは、バーチャルの世界で成功するために不可欠なスキルであるため、最優先事項となっている。また、リモートワークのポジションは需要が多く、候補者はますます多くなっている。求職者はたいてい同じような資格や技術的なスキルを持っている。ソフトスキルを強調することで競争力を高められ、本当にやりたい仕事に就くことができる。
パンデミック以降、ソフトスキルはもはやオプションではない。むしろ、今日において採用され、成功するためには不可欠なものだ。ソフトスキルを磨くことで他の人よりも抜きん出て、競争力を維持し、最終的に自分のキャリアを確かなものにすることができる。
(forbes.com 原文)