新ドキュメンタリーは1980年のコメディの不朽性、そして働く女性が40年前に直面した課題や障壁を検証している。フォンダ、トムリン、パートンはそれぞれ映画で演じた役を振り返っている。『Still Working 9 to 5』は16日から米ニューヨークとロサンゼルスの劇場で限定公開されている。そして9月5日の週にケリー・クラークソンとパートンはドキュメンタリー公開に合わせてオリジナル映画に使われたパートンの代表曲『9 to 5』の新バージョンをリリースした。
大ヒットしたオリジナルの『9 to 5』はフォンダ、パートン、トムリンが演じる3人の秘書を描いたコメディ作品だ。映画の中で3人は職場の平等のために闘い、女嫌いの上司に仕返しをする方法を計画する。登場人物たちは露骨なセクハラや経験の浅い男性よりも低い給料、上司によるアイデアの横取り、昇進の障壁、育児をめぐる柔軟性の欠如、上司のためのコーヒーの用意といったオフィスでの雑事を期待されていることなどと戦う。これらはすべて今日も女性が職場で直面している問題だ。
SNS用語『#MeToo』でも明らかなように、職場でのセクハラはいまだに横行しており、ほぼすべての職業で女性の給与は男性より低いままだ。S&P500企業の最高経営責任者(CEO)のうち女性はわずか6.2%で、ガラスの天井はいまだにしっかり存在していることがうかがえる。多くの家庭にとって育児は相変わらず悩みの種であり、お茶入れなど会社の雑事は依然女性が大半を担っていることが調査でわかっている。