第1の間違いは長年にわたる「雨の降る確率」に関する誤解。米国気象局(NWS)アトランタ支局は「40%の確率で雨が降る」ことについて、次のように説明している。「『降水確率(日本の降水確率とは定義が異なる)とは、対象の予報グリッドに0.01インチ(0.25mm)以上の雨が降る確率を単に表しています。たとえばこの例で対象の予報地点に少なくとも0.01インチの雨が降る確率は40%です!」。
NWSのウェブサイトは、さらに詳しく説明を続ける。「1. 気象予報士が80%雨が降ると確信し、降る範囲は予報区域の50%だと予想したとき、任意の地点で「雨が降る確率は40%」となります。2. 気象予報士が予報区域を100%カバーする広範囲な降水領域が接近すると予想するが、予報区域に到達する確信は40%だったとき、この場合も予報区域の任意の地点で「雨が降る確率は40%」になります」。降水確率は、対象の区域で降水が起きる(そこで発生するあるいはそこへ移動する)という気象予報士の確信度(C)に、予想されるカバー率(A)をかけ合わせることで計算される。
多くの人が天気アプリで起こしやすい第2の間違いは継続時間に関連する。気象学の同僚、ビル・クロッソンが私のSNSで指摘したところによると「80%の確率で雨が降る」は多くの人の心の中で「1日中雨が降る」に変換されるようだ。