採用は「マインドフィット」
──採用において大切にされていることをお聞かせください。
大前提として、ある人を採用して入社してもらうってすごいことですよね。数字にするだけで分かりやすいと思うのですが、現在日本には約370万の会社があると言われています。
その中で、ユーグレナという会社を知って、ここで人生を過ごそうって思ってもらえる。宝くじが当たるよりも嬉しいことじゃないでしょうか。なので採用においてはマインドフィットが何よりも貴重かつ重要で、スキル不足だけを理由に採用しない、ということはしていません。
その採用を実現するために「人と地球を健康にする」というユーグレナが目指す目標、そして「Sustainability First」という実現したい社会についてはできるだけ誤解のないように、丁寧に、何度も何度も発信し続けるようにしています。
──マインドフィットしているとはいえ、時には見極めも求められるかと思います。
応募してくださって、タイミング的に合わなかったとしても1回でご縁が終わってしまうのは私としては本意ではありません。お互いのステージが変わったタイミングで再検討すればフィットすることもありますし、実際にユーグレナには何回もトライした末に来てくれている仲間もたくさんいます。
マインドとタイミング。採用ではこの2点がフィットしていることをとにかく大切にしています。
──組織設計で意識されていることは。
複雑な組織をどのようにシンプルにして、仲間が元気に安心して働ける環境にできるか。そしてスタートアップの良いところを失わないように、常に変化し続けられるか。そんな組織を作ることに腐心しています。
特に変化に関して、人は同じことをやっているとだんだん慣れてきて気持ち的に安心しますよね。「毎日違うことをやってください」と言われるのはすごいストレスなはずです。
だから変化って実はストレスなんです。ストレスですから、安心して働く環境を作るためには変化を過剰に入れてはいけません。
このバランスを大切にしていくことが肝ですし、いまも日々試行錯誤している部分です。