ピザチェーンのドミノは、今から1年以上前にNuroとの提携で宅配ロボットを開発し、ヒューストンでオンラインで注文した顧客を対象に試験運用を開始していた。また、ウーバーは、今回のプロジェクトとは別に、約4カ月前に自動運転テクノロジーのMotional Motionと宅配ロボット企業Serve Roboticsとの提携で、ロサンゼルスで自動運転と宅配ロボットのテストを開始していた。
近年は自動運転の電気自動車(EV)の人気が高まっており、ウーバーは2030年までにすべての車両のEVへの移行を目指し、リフトは早ければ来年にも運転手のいない「ロボタクシー」の導入を予定している。
Nuroの宅配車両は標準的なセダンより20%小さく、市街地を最高時速45マイル(約72キロ)で走行し、2ダースの食料品バッグを収納できるスペースを備えている。
連邦運輸省と米国道路交通安全局(NHTSA)は、2020年2月にNuroのR2モデルについて、自律走行車として初めて、公道走行を認める決定を下した。同社は、カリフォルニア州とテキサス州で使用する予定のR3を今年1月に公開していた。
EVメーカーのテスラは、2020年10月に米国で自動運転機能「FSD」をリリースして以来、事故や死亡の報告を受けて非難を浴びている。今年1月には、2021年4月にミシンガン州でテスラの車両を自動運転モードで走行させて、赤信号を無視して他の車両に衝突し、2人を死亡させた運転手が過失致死罪で起訴された。6月に発表されたNHTSAの報告書では、テスラのオートパイロット機能が5月までの10カ月間で273件の衝突事故を引き起こしたとされていた。
(forbes.com 原文)