これにより、一般的に普及している商用光伝送システム(1チャネルあたり100ギガビット/秒)と比較して12倍もの伝送容量を達成する計算だ。また、現在の最大容量は1波長辺り800ギガビット/秒であり、それと比較しても1.5倍の増大になる。さらに、ビットあたりの消費電力を1/10へと大幅に低減できる見込みと伝えている。
近年、映像データやテレワークなどの大容量通信や5Gによる高速通信サービスの普及にとり、通信トラフィックは増大し続けている。これに対応するために、同社では「基幹系ネットワークでは、単位あたりの消費電力とコストを10年間で1/10程度の低減する」ことが求められていると説明する。
今回発表された技術などにより、同社が目指す光を中心とした革新的技術によるIOWN構想(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network)を推進していくという。