経済・社会

2022.08.23 06:00

米国で学校が再開 親の最大の心配事はインフレ

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筆者は今年7月4日、学用品の免税期間が設けられている米18州のリストを発表している。こうしたプログラムは重要な販売期間であり、親が子どもの服を購入する助けになっていると考えられている。

ウォルマートやターゲット、アマゾン、ステープルズ、L・L・ビーンなど主要小売企業の一部は新学期キャンペーンを実施している。

筆者は比較として、食品・レストラン業界における価格上昇を追跡した米紙ニューヨーク・タイムズの記事(今年8月10日公開)を再検討した。この記事は、ノースカロライナ州シャーロットにある1軒のレストランが、食料品材料や人件費、食器といったニーズに対応する上で直面した経費の増加について考えたものだ。

ここでも、価格はコロナ禍の前から劇的に増加し、「わずか」14%から160%近くの幅で伸びている。例として、料理用の菜種油は159%高騰し、中力粉は61%高騰するなど、主要な食品を大量に購入する際の価格が上がっている。

また同様に、部門シェフや副料理長などキッチンの社員の給料は25~36%上がり、調理器具やガラス製品(ワイングラスやコップなど)も37~63%の割合で価格が高騰した。

追記:筆者はノースカロライナ州のこのレストランを、さまざまな場所で平均的な消費者が直面する価格高騰の一例として使用している。子どもがいる家庭にとって、新学期は家族生活の重要な時期だ。これが今年は、金がかかるものになっている。

翻訳・編集=出田静

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