深いリラックス効果や快眠が得られると、ここ一年、日本でも多くの製品が出回ってきた「CBD」。これは、大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたカンナビジオールを含む製品のことである。
2018年にアメリカで、商品名「エピディオレックス」として医薬品に承認され、その翌年には欧州でも承認された。日本では、雑貨やサプリメントショップでCBDオイルが売られており、CBDオイル入りコーヒーをメニューに置くカフェや、高級スーパーマーケットでもコーナーが設置されたりと、CBD熱は、徐々に加速してきた感がある。
CBDオイルを首に塗ったり、コーヒーやヨーグルトに混ぜたり、カプセルタイプのサプリメントで摂り入れたり。そんな流れを加速させるべく、ここにきて日本市場にマッチするお菓子のグミが発売された。
企画はワンインチ、製造はUHA味覚糖
「CBDグミ」は、CBDの原料卸や輸入から、自社製品の販売・研究/開発まで手掛けているスタートアップ企業の「ワンインチ」が、グミのプロフェッショナルの「UHA味覚糖」と共同開発した。
Forbes JAPANオフィシャルコラムニストでもあるワンインチ代表取締役の柴田耕佑は、日本の法律に適合する原料を生成する米テネシー州のKat’s Naturals社と独占契約を結んだCBDビジネスの第一人者。医師である母の薦めでCBDを輸入。学生時代は、グミ好きが高じて、グミのブログを書くほどの無類のグミ好きでもある。
「CBD事業を始めてすぐにグミの存在を知りました。ところが、日本に輸入されているCBDグミは、苦くて味が濃くて甘過ぎる。だから、日本のメーカーでグミを作りたいとずっと考えていました。そんな時、UHA味覚糖の山田泰正社長をご紹介いただき、2021年2月に、製品開発プロジェクトがスタートしました」