頑張った自分へのご褒美、美容皮膚科医 下島久美子の推しメシ

「アトリエ キュイ」の「海の幸とアボカドのサラダ」

社会で活躍するリーダーや、著名なビジネスマンたちのパワーの源は何なのか?彼らの「パワーフード」から、彼らのエネルギーの源を探るシリーズ。

今回は、美容皮膚科医の下島久美子さん。金沢医科大学卒業後、大学病院や美容クリニック勤務を経て、2014年「KUMIKO CLINIC」を開業し、8年目を迎える。メスを使わない美容医療をコンセプトに、「注入治療」と「痩身治療」に特化したメニューを軸に、最新レーザー機械を完備した美容クリニックを経営。

美容医療が激戦するこの時代、表参道や銀座といった星の数程に存在する美容クリニックのなかで、日比谷「KUMIKO CLINIC」の人気の秘密は、センスと医術が要求されるヒアルロン酸注射や糸リフトの技術力の高さにある。下島院長は、全国の医師にボトックスやヒアルロン酸注入を指導する認定医でもあり、美容賢者が足繁く通う唯一無二の存在として名を馳せている。



医師であり経営者。2児の母にして妻。そしてインフルエンサーとしても注目を集める多忙な日々をこなす下島院長の「推しメシ」は、港区高輪「アトリエ キュイ」の、海の幸とアボカドのサラダ。

「15年来、通っています。看板メニューとは知らずに訪れる度にオーダーしていました。アボカドのペーストの上に、軽くマリネした旬の魚介が盛り付けてあり、季節によって具材が変わるので、その都度、違った美味しさを楽しめます。シャンパンから始まる食事のスターターとしてぴったりな一品!これを口にすると『あぁ、今週も頑張ったなぁ』と、ほっと和み、気持ちも心もほぐれていきます!」シェフにレシピを聞いて作ってみた事もあったが、何故か同じような味にはたどり着けなかったそう。

「息子がベビーカーに乗っている頃から通っているレストランで、今は彼も中学生になりました。いつか大切な人が出来た時に、その人をこのお店に連れてきて同じ一皿を食べてくれたら嬉しいな、と密かに思っています」

そんな心温まりリラックス出来る「推しメシ」を持つ一方、「一期一会」の食を通して、仕事に対する哲学が確立した瞬間があったという。



「初めて『三谷』に訪れたのは、クリニックを開業して、ひたすら突き進んでいた時期を過ぎ、これから先の歩み方に迷いを感じていた時でした。私自身、クリニック経営は、レストランに例えて考えておりまして、食事をするなら、大型ファミリーレストランでなく、シェフ1人で切り盛りする一軒家レストランに伺いたいという思いがあります。自分のクリニックも、そんな立ち位置を目指していて。ところが、SNS映えするクリニックや、大手チェーン系クリニックの台頭が勢いを増す潮流に、不安や疲れを感じていた矢先。いつ訪れてもぶれる事なく、ただひたむきに食材に向き合う姿、常に研磨する姿勢、そして出来上がった一皿への想いを嬉しそうに語る三谷さんの姿に、人は、価値を見い出し投資するものなのだと学びました」。ビジネスの在り方や医療の未来をインスパイアしたという。



故郷は、鹿児島。黒豚を使ったお母様お手製のチャーシューは、「息子2人も大好きで、帰省する度に作ってもらい、我が家の冷凍庫の常備品です。母から受け継いだ変わらない美味しさ。その一方で、『アトリエ キュイ』のシェフは、常に新しいメニューを考案して引き出しを広げていますが、私が15年飽きる事なく注文している『海の幸とアボカドのサラダ』のように、長い年月を経ても飽きさせない味をキープし続けるのは大変な事だと思います。日進月歩で進化していく美容医療の世界で、私もそんな仕事をしていきたいと思います!」

アトリエ キュイ
港区高輪2-5-6小森ハウス1階
03-6450-3560

文=中村麻美

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