3. ステークホルダーは誰か?
プロジェクトチームだけに注目しがちだが、計画の初期段階から、影響を受けるすべての利害関係者について広く考えることが重要だ。不意打ちの要求にはコストがかかるので、どのステークホルダーが最も影響を受け、プロジェクトに関心を持つかを時間をかけて考え、間違っても特定のチームや会社だけに焦点を当てないようにしよう。
また、将来的に問題や懸念、要求が表面化する可能性のある組織外の潜在的なステークホルダー(規制当局、パートナー、顧客、サプライヤーなど)も忘れてはいけない。
4. チームメンバーの役割と責任は何なのか?
プロジェクト期間中の役割の重複や抜け、漏れを防ぐため、キックオフミーティングの議題に、役割と責任についての議論を盛り込もう。誰が何をするのかを定義するだけでなく、混乱する可能性のある部分を明確にするために時間をかけよう。
また、予想される時間的要件も明確にしておくとよいだろう。あるメンバーが「パートタイム」でプロジェクトに参加する場合、それはどのような意味なのか(週5時間、週20時間、プロジェクト会議への出席のみ、時間が余ったときなど)。
5. このプロジェクトのスコープに含まれるものと含まれないものは何か?
プロジェクト開始時にリーダーが犯しやすい最も重大なミスの1つは、何がそのプロジェクトの範囲外なのかを具体的に説明しないことだ。多くのリーダーが、チームメンバーがスコープ外のタスクに気を取られ、意味のないことに時間を使うという状態に陥ってしまう。このような事態を防ぐには、プロジェクト全体、あるいは主要なタスクや成果物について、何がスコープ外であるかを明確に議論し、文書化することが必要だ。「スコープ内」の話し合いの方がわかりやすいかもしれないが、「スコープ外」の話し合いは、プロジェクトやタスクの境界線を示すことが多いので、より深い洞察を与えてくれる。