ビジネス

2022.07.22 08:00

さまざまな社会インパクトの実現を目指す、新しいフィランソロピー実践者たち30人


諸橋寛子


ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーション 代表理事

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スポーツのもつ力で日本を元気に

東日本大震災の復興支援活動にて、国内外から支援に訪れたアスリートと触れ合った子どもたちに笑顔が戻る様子を見て、スポーツのもつ力を再認識。2011年9月、スポーツを通した社会貢献に取り組む「ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーション」を設立した。

主要事業は、トップアスリートの直接指導のもと3日間で4〜6競技を体験し、同年代だけでなく年齢や国籍の異なるスタッフと触れ合う「USFSports Camp」。スポーツを通じた健康的な社会の創造発展、将来を担う子どもたちへ貢献を理念とし、日本全国でスポーツ文化振興活動に尽力している。

山田メユミ


アイスタイル 取締役(共同創業者)

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女性の多様な活躍の在り方を支援

国内最大のコスメクチコミサイト「@cosme」を運営する「アイスタイル」共同創業者。

さまざまなライフステージにある女性が在宅やテレワークを活用して働くことと、スキルアップすることを支援する「ISパートナーズ」の創設(2016年)や、リニューアルに伴い旧仕様品となった製品や未開封の店頭返品など、品質には問題がないものの再販売の難しくなった化粧品を企業から募り、経済的困難を抱える女性に詰め合わせてギフトとして無料配布する「コスメバンクプロジェクト」の始動(2021年)など、幅広く女性の生き方、働き方における社会のアップデートに寄与。

吉田浩一郎


クラウドワークス 代表取締役社長CEO

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若手経済人による新しい災害支援の枠組み

2020年6月、IT業界を中心とした経営者・投資家・有志50人を巻き込み、新しい災害支援の枠組み「一般社団法人災害時緊急支援プラットフォーム」を設立、代表を務める。目的は「個人による常設の支援プラットフォーム」を構築し、有事の際、より機動的に災害に対する支援を行うこと。行政でも組織でもない「個人有志」の集まりであることが、スピーディな支援を可能にする。

また、賛同者の私企業であるREADYFORやMakuakeによる資金集め、ラクスルによる物流支援など、起業家の強みを生かした独自の支援も可能。経済人による社会への新しいタイプのコミットだ。

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有事の際に、機動的に災害支援する活動を持続するために設立した「災害時緊急支援プラットフォーム」。千葉県館山市に定期的な支援をするほか、防災キャンプ場の再建支援、炊き出し訓練なども実施している

諸藤周平


Reapra Group CEO、雲孫財団 代表理事

資本主義の「外」から考える、9世代先の未来

介護・医療業界向けSaaS「エス・エム・エス」創業者。14年よりシンガポールで「REAPRA」を創業し、東南アジアを中心に20社以上を立ち上げる事業グループを形成する。2021年4月、福岡県糸島市に「雲孫財団」を設立。雲孫(うんそん)とは、自分から数えて9代目の孫のこと。最も先の子孫を意味する言葉だ。

同財団は「雲孫世代まで跨がる、社会と共創する熟達」をミッションに、九州大学にて寄付講座「ウェルビーイング研究部門」の設置や、糸島に長期滞在し創作活動を行う現代アーティストの招聘・支援など、超長期的な視座の研究実践活動に取り組む。

山田進太郎


メルカリ 代表取締役CEO

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財団設立、まずは理系のジェンダーギャップ解消

2021年7月、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進を目的に、私財30億円を投じて「山田進太郎D&I財団」を設立。第1弾となる「STEM(理系)高校生女子奨学金」は、気軽に応募できるよう、能力主義ではなく抽選制、Webから5分で応募可能、所得制限なし、面接も行わないなど、既存の奨学金とは異なる仕組みを取り入れ、奨学金制度の多様性も示したといえる。

そのほか、メルカリを通じた新型コロナウイルス感染症に係る支援策に取り組む9団体へ総額約4700万円の寄付や、「メルカリ寄付」機能の拡充などの社会支援を行っている。

文=フォーブスジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.093 2022年月5号(2022/3/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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