ライフスタイル

2022.07.08 15:30

40カ国5000以上の応募から選ばれた世界最高のスコッチウイスキー

サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・アワード2022で総合優勝 (c)Benromach


そして大切な点は、実はまだこのボトルは1本1000ドル(約13万6000円)以下で購入することができるのだ。最近の40年物のシングルモルトとしては、お値打ち価格だ。そのため、この受賞のニュースが広がった後でも、この価格が長く続くとは思わないで欲しい。そうした値上がりは、新しいもの好きの「競争・産業複合体」を推進する経済の原動力をよく示している。
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(c)Benromach

ベンロマックが最高位の賞を獲得したとはいえ、他にも多くの受賞者が発表された。SFWSCはベスト・オブ・クラスの受賞者を含む全リストを掲載している。

注目すべきは、オーストラリアのウイスキー「Starward(スターワード)」だ。メルボルンを拠点とするこの生産者のウイスキーは、米国市場で発売されてまだ3年しか経っていないが、サンフランシスコで会った複数の審査員によれば、すでに世界で最も高い評価を得ているウイスキーだという。同ブランドは今回合計で15個のゴールドメダルを獲得したが、その中には、審査員全員からゴールドを獲得した作品に与えられるダブルゴールド12個も含まれている。一連の製品の中で、特に「Octave Barrels(オクターブ・バレル)」は、リッチなボディとレーズン風のフィニッシュが特徴的な傑出したものとなっている。またモルトと小麦を巧みにブレンドし、オーストラリアの赤ワイン樽で熟成させた「Two-Fold(トゥーフォールド)」は、現在も市場で最も優れたエントリーレベルのウイスキーの1つだ。
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また、SFWSCはウイスキーだけの世界にとどまらず、急速に拡大するレディ・トゥ・ドリンク(買ってきて蓋を開けるとそのまま飲める缶やペットボトル飲料)の分野でもメダルの授与を行っている。米国時間6月24日の発表では、ハードタイプの炭酸飲料と缶入カクテルの計14種類が、さまざまなカテゴリーで優勝を果たした。最大の勝者は、バーテンダーのアーロン・ポルスキーが仕事仲間たちと考案したレシピを製品化するために立ち上げたブランドLiveWire(ライブワイヤー)だった。エリン・ヘイズが作ったトロピカル・ラム・ドリンク「Rocket Queen(ロケット・クイーン)」でポルスキーはベスト・カクテルを受賞した。

翻訳=酒匂寛

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