前年実績を上回るのはテスラのみ
Coxは、自動車メーカーが6月に発表する販売台数を、前年同月の130万台から7.8%減の120万台、季節調整済み年率換算販売を1550万台から11%減の1380万台になると予測している。
同社の予測によると、通年の中古車販売台数は昨年の4060万台から3710万台に減少するが、2023年には3750万台に回復する見通しという。
Chesbroughは、GMが第2四半期の3カ月間で57万6000台を販売し、トヨタから首位の座を奪還すると予想している。そのためには、GMがサプライチェーンを改善することが重要なポイントになるという。
Chesbroughは、フォードと現代自動車も、在庫状況の改善によって第2四半期に好調な販売を記録するが、ホンダと日産は在庫問題などにより、それぞれ47.7%と32.7%の販売減になると予想している。Coxは、テスラが2022年上半期に前年実績を唯一上回る自動車メーカーになると予想している。
内燃機関であろうと、バッテリーやハイブリッドであろうと、買い求めやすさが消費者にとって大きな課題だ。Coxによると、新車の平均価格は5月に4万7148ドルと、前年同月から33.2%上昇したという。今年販売された新車のうち、価格が3万ドルを下回ったのは、16%に過ぎない。
SmokeとChesbroughは、生産台数の増加に伴って販売価格が落ち着き、自動車メーカーはインセンティブの提供を再開すると予想している。しかし、現状は在庫不足が続いており、Chesbroughは、「今年車の購入を検討している消費者に対し、メーカーは十分な製品を提供できない」と述べている。