面接と同時に不採用の心の準備をすべき理由

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米国は、多くの仕事や面接の機会があふれるひっ迫した求人市場に慣れてしまっている。

しかし、経済的・地政学的な出来事により求人市場の状況が変わる可能性が高い。過去最高水準のインフレや、経済に多額の資金を注入した連邦準備銀行(FRB)の方針撤回、バイデン政権による家庭への金融刺激策抑制などの出来事により、消費者と企業の両方に悪影響がもたらされるだろう。

コストが顕著に増える中、企業はこれを顧客に転嫁する必要がある。テック企業は既に、コスト削減をしてこの新たなより厳しい時期を乗り切るべく、採用活動の凍結や雇用の削減を行っている。

その結果、面接を受けても採用に結び付かなくなる可能性が高まるはずだ。ここでは、面接を受けているときも平静を保つ上で知っておく必要があることを紹介する。

1. 不採用を受けたときの精神状態を管理する


どれほど成功を収めても、必ず不採用を経験する。不採用が重なったら、それを受け入れ処理し、悲しむための時間を取ろう。しばらくしたらほこりを払い、また一から始めること。

恥ずかしいことはなにもない。人は常に拒否されるものだ。オールスター選手は他のチームにトレードされ、人気の政治家は投票により職を追われ、有名俳優は常に役を逃している。

回復力をつける方法を学ぶこと。嫌な気持ちになった後は、復活に焦点を当てる必要がある。失ったものに注目せず、自分に正直になろう。自分の行動について考えれば、次の面接の出来が改善するかもしれない。

面接は、数をこなすほど新たな仕事を見つけられる可能性が高まる。よく尋ねられる質問を予測できるようになり、素晴らしい答えを準備できるようになるだろう。

自分の感情を共有するため、支えになる人脈を構築することが有益だ。不採用は珍しいことではないため、相手からも同じような話を聞くだろう。ユーモアと大局的な視点を忘れないこと。仕事は他にもあるはずで、落とされたものよりはるかに良いものを見つけられるかもしれない。

2. 期待値を調整する


同僚が3カ月や半年前に面接をして仕事を見つけた場合、その経験はあなたが今後経験するものと同じでにはならないだろう。今後はより長い時間がかかり、フィードバックがもらえなかったり連絡が途絶えたりするはずだ。内定をもらえない可能性は高いし、もらえた場合も同僚が得た内定と比べて条件が著しく低いかもしれない。

ただ、こうした新たな変化を経験しているのは自分だけではないことを考え、元気を出そう。このことを知っても幸せには感じないかもしれないが、少なくとも自分のせいではないことが分かるはずだ。

3. 自信を維持する


面接に招待されなかったり、常に2番、3番目の候補者になったりしていれば落ち込んでしまいがちだ。しばらくすると簡単に自信を失ってしまう。面接に多くの時間と労力を費やした後で内定がもらえなければ、自尊心が傷つきかねない。
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翻訳・編集=出田静

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