働き過ぎを示す10の重要なサイン

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米国心理学会(APA)によると、燃え尽き症候群とストレスは史上最高水準にある。これも驚きではないはずだ。

APAの「2021年仕事・幸福調査(2021 Work and Well-Being Survey)」では、回答者の79%が、調査の前月に仕事に関するストレスを感じていると報告していた。

求人情報サイト「インディード(Indeed)」が実施した別の調査でも、燃え尽き症候群が増えていることが示されている。調査回答者の半分以上は2021年、燃え尽き症候群を経験したと報告していた。これは、インディードが新型コロナウイルス感染症の流行前に実施した調査で同じように回答した43%から増えている。

燃え尽き症候群が広く見られる一つの主な理由は、従業員が働き過ぎていることにある。同僚が退職し、その業務を一部、あるいは全て引き継ぐように頼まれたのに昇給が全く、あるいはほとんどなかった経験は何度あるだろうか?

あるいは、現在の職務に加え追加の責任を負うことができると証明した後で1年たって初めて念願の昇進が与えられたこともあるかもしれない。仕事で「生産的」と見てもらうプレッシャーは非常に大きなものになりかねない。同僚がこうした職場文化の先例を作り出している場合はなおさらだ。

幸いなことに、過労を示す一般的な兆候が存在する。ここに挙げる10の警告が自分に一つでも当てはまる場合、健全な状態に戻るため自己ケアの計画を立てるべきときだ。

1. 仕事のことを考えるのをやめられない


働き過ぎている従業員は、「常にオン」の状態でなければならないと感じがちだ。その結果、後れを取ることを恐れて常にノートパソコンや携帯電話で電子メールを確認している。1日の終わりや週末に仕事からなかなか離れられない場合は働き過ぎのサインだ。

2. 複数の人の仕事をこなしている


同僚が解雇されたか退職した場合にこうした職務が埋まらないことは多い。それでも、プロジェクトを完了する必要はある。あなたはこうして2、3人分の仕事をこなすことになり、非常に疲れてしまうかもしれない。

3. 定期的に残業をしている


特別なプロジェクトがあるときの残業は珍しいことではないが、仕事についていくためだけに夜も週末も定期的に働く必要があるのは別物だ。残業がいつものことになれば、それは赤信号だ。

4. 情熱がなくなった


働き過ぎを示す別のサインは、仕事への情熱を失うことだ。毎日、1日に非常に長い時間働いているときに充実感を感じ、キャリアについてわくわくした気持ちを持つのは不可能だ。仕事に行くのを恐れているようであれば、それは職場で過ごす時間が多過ぎる可能性を示している。
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翻訳・編集=出田静

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