技術系社員が本当に望んでいることは何だろうか？ また、雇用主が従業員のために仕事上の体験を構築する方法について、彼らの期待がどのような影響をあたえるべきだろうか？
技術系社員が求めるものは多様
テクノロジーは経済において重要なセクターであり、他の多くの業務分野に影響を与えているため、技術系社員は実務での体験を考える上で良い出発点となる。実際、ソースによると、テック産業は米国経済の牽引役として、ヘルスケアに次いでGDPの10.5%を占めている。また、世界のテック産業の規模は5兆2000億ドル（約707兆円）にものぼる。技術系社員は米国の労働力の7.9%を占め、その46%は40歳以下である。また、彼らは他の労働者よりも平均して85％以上多く稼いでいる。
しばしば企業は、技術系社員は内向的で、家で1人で仕事をするのが好きだと思いがちだが、もちろんこれは一般化しすぎだ。Edenの新しい調査によると、技術系社員が求めているものはもっと多様で、この発見はすべての社員にすばらしい仕事体験を提供する方法にとって重要なことを教えてくれる。
・彼らはハイブリッドワークを求める。一般的な意見とは異なり、オフィスから離れた場所でフルタイムで働きたいと考えている技術系社員はわずか18％で、34％はオフィスでのフルタイム勤務を希望している。半数近くが時々オフィスで働き、他の時間はリモートで働くというハイブリッドな働き方を望んでいる。これは世代によって異なり、Z世代は他の世代に比べ、よりオフィスにいることを好んでいる
・彼らは選択肢を求める。ほとんどの技術系社員は働く場所の選択肢を持つことを望んでいる。例えば、95％はリモートワークができることが重要だと答え、63％はリモートワークの選択肢がない場合、仕事を受けるか、仕事に止まるかに影響があるという。実際、フルタイムでオフィス勤務させることは難しく、64％が週5日オフィスで働くために20％の給与アップを要求すると回答している。
・彼らはワークライフバランスのための柔軟性を求めている。技術系社員にとって、柔軟性は給与以上に重要な要素だ。柔軟性を重視するのは、家庭での責任（37％）や子供や家族の世話をするため（28％）だ。さらに、毎日の通勤を避けるために柔軟性を重視している（22％）
・彼らはつながりやメンターシップを求める。技術系社員がフルタイムのリモートワークを望まない理由の1つは、同僚とのコラボレーション、同僚とのつながり、リーダーへのアクセスなどを求めているためだ。実際、44％の技術系社員はオフィスから長い間、離れて仕事をすると、他の人と一緒に仕事をすることで生まれるコミュニティや仲間意識が恋しくなると答えている。また、コミュニケーションが難しく（35％）、メンターシップの機会を逃してしまう（26％）とも答えている。
すべての人にすばらしい仕事体験を
以上に挙げた技術系社員が何を求めているかに基づいて、雇用主はすべての社員にすばらしい体験を提供するための意思決定をすることができる。その戦略は次の5つだ。
