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2022.07.04

消化器が弱い弟のために、兄弟でクリーンでヘルシーな制酸薬を開発するWonderbelly

(c)WONDERBELLY


ルーカスにとってこれは、Wonderbelly設立へとつながった個人的な健康の旅だが、兄のノアやその他多くの人たちにとって、逆流や胸焼けはミレニアム世代に増えているといわれる「習慣」病だ。「スパイシーな料理が大人気になりました。そして私たちにはストレスがあります。それはいうまでもないでしょう。生きていく上で必ず生じるものですから。今の若者たちは、かつてと比べて、いっそう多くのストレスと戦っています」

そして、彼らがマーケティングで強調したいのはそこだ。胃腸病はタブーではない。こんなに多くのアメリカ人が経験しているのならなおさらだ。2人は会社のウェブサイトでブログを立ち上げ、いみじくも「Guts and Butts(胃腸と尻)」と名づけた。そのブログは、「安心して『hard sh*t(辛い悩み/便秘)』について話せるコミュニティ」であると定義されている。

ノアは、制酸薬にとってのWonderbellyを、マットレスにとってのキャスパーか、眼鏡にとってのワービーパーカーのようにしたいと考えている。いずれも長年変化のなかった業界のイメージを変えた消費者直販ブランドだ。将来は全米の小売店に他の市販薬と並ぶことを願っているが、まずは消費者向け直販から初めて顧客とのつながりを作っていく。

Wonderbellyは他の商品よりも高価だが、それは使っている原料が高いからだとノアは説明する。「大手ブランドがコストを考える時、彼らが見ているのは数セント、時には1セントの違いです。誰が1番安くできるかという究極のゲームだからです。私たちにとって大切なのは成分と効果です。だから見据えているのは追加のドルであってセントではありません」

そして彼らは、余分に払う価値はあると考えている。継続的に服用するものならなおさらだ。Wonderbellyには3つのフレーバーがあり、いずれも市場に出回っているどの制酸薬よりもずっと味がいいとルーカスは胸を張る。ノアは、将来は胸焼けの起きそうな場所、例えばハンバーガーショップやタコススタンドで簡単に買えるようになることを望んでいる。

「何度でもいいます。重要なのは起きている問題を解決することです」と彼は繰り返した。

胸焼けや逆流性食道炎が起きることを私たちは知っている。しかし、それについてみんなで語り合ったことはあるだろうか? Wonderbellyはそんな会話が始まることを切望している。

翻訳=高橋信夫

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