有名シェフが共演する「美食×サステナブル」第2章開催へ

「ザ・キャピトルホテル 東急」が、食のイベント「サステナブル テーブル」をシリーズ開催。食のさまざまな観点からサステナビリティを見つめ、その意義を再確認することでSDGsに資する取り組みを拡大させている。


ちかごろ流行りのミートフリーマンデーをご存知だろうか?これは、ポール・マッカートニーらが提唱している、週に少なくとも1日は菜食しようという非営利のキャンペーンだ。

なぜ肉や魚を食べないのか?なんとなく環境にいいのだろうとは推測していたし、動物性たんぱく質を食べないことで胃腸も休めることができるのだろう。つまりは、ファッション的なトレンドに過ぎないのでは、と斜に構えていた筆者が「これはえらいこっちゃ(私も週に一度は菜食にしよう!)」と意識を改めるきっかけとなったイベントついてレポートしたい。

それは、「ザ・キャピトルホテル 東急」が先般主催した、食に関するサステナブルな取り組みの促進を目的としたイベント「サステナブル テーブル第1章」でのことだった。

「日本サステイナブル・レストラン協会」のプロジェクト・アドバイザー・シェフで「ONODERA Group」エグゼクティブシェフの杉浦仁志氏を招聘し、「ザ・キャピトルホテル 東急」総料理長の曽我部俊典氏とのコラボレーションによる“プラントベースフード”をコースでいただくという内容。ふたりの有名シェフが交互に皿を供し、ときには一皿で合作するという充実したコースは、目にも美しく、ときにこれがプラントベースの料理であるという前提を忘れそうになるほどであった。


杉浦シェフによるメインディッシュ「玉葱のロースト キャラメルオニオンとトリュフのエキス」。濃厚な旨味に、動物性たんぱく質は必ずしも必要ではない、と気づかされた。


曽我部料理長によるメインディッシュ「根セロリのパン生地包み焼き チミチュリソース」。根セロリのほか、ソイミートハム、紅芯大根、さつまいもがレイヤードされており、食べごたえも抜群。


そもそもなぜプラントベースフードがいま必要とされているのか、という疑問には、共催者のひとりである「日本サステイナブル・レストラン協会」代表理事・下田屋毅氏が答えてくれた。

いわく、「地球温暖化の主原因とされている温室効果ガスの30%程度は家畜の排せつ物から発生するメタンや一酸化二窒素です。とくにメタンについては、二酸化炭素の次に地球温暖化を進める温室効果ガスであり、牛などの家畜のゲップや排せつ物が大きな要因のひとつ」だと。
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Text by Miyako Akiyama

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