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2022.06.17

BMW新型7シリーズをいち早く披露 「THE 7 FORWARD」で示された新しいラグジュアリー

2022年11月に日本でも発売となる、BMWの新型7シリーズ。4月に公開されたばかりでBMWのフラッグシップとなるモデルで、4ドアのセダンながらトップグレードをバッテリー駆動のEVとし、大きなキドニーグリルやロールスロイスを彷彿させる独特のスタイリングを持つなど、注目の集まる一台だ。

そんな7シリーズ、日本では5月18日に特別なVIPに向けた完全招待制のイベントで実車のお披露目となった。東京での会場は大手町三井ホール。高い天井から吊るされた和紙が連なる幻想的な空間には2台の新型7シリーズが鎮座する。


荘厳ともいえるほどの空間のなかに、ブルー×シルバーのツートンカラーのモデル、そしてシルバーの2台の新型7シリーズが展示された。

世界で初めてのシャンパーニュ・メゾンであるルイナールのシャンパーニュが供され、「ミシュランガイド東京2002」で1つ星を獲得したレストラン「nôl(ノル)」のシェフ野田達也がこのイベントのために考案した、特別なフィンガーフードが振る舞われる。


和紙を精度の高いレーザーで切り抜いた装飾は至るところに施されていた。


野田シェフによるスペシャルメニュー。鹿肉をCO2排出量、廃棄食材問題という点からフィーチャーした蝦夷鹿のローストや、和歌山件蔵光農園の柑橘を余すことなく使い切ったデクリネゾンなど、コンセプチュアルなフードを提供。

新型車の発表にあたっては、自動車メーカー各社とも演出には趣向を凝らすものではあるが、ここまでのラグジュアリーな雰囲気はなかなかあるものではない。

会場の入り口には、新型7シリーズのテーマである「FORWARDISM」なる造語と、メッセージが掲げられている。「時代を創る、旗手であれ」。

気品あふれる会場と演出。そこに新時代へのリーダーへのメッセージのようにも感じさせる言葉。そして、中心にある、新型BMW7シリーズ。これらはどのような繋がりを持つのだろうか。ただ、BMWのフラッグシップセダンだから高級感を持って、というだけの単純な話でもなさそうだ。


新型7シリーズの特徴である、大きなキドニーグリル。力強く個性を表現するディテールだ。

どのような狙いでこのイベントを企画したのか、BMWブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マネジメント プロダクト マネジャーの御館康成、そしてBMWブランド・マネジメント・ディビジョン ブランド・エクスペリエンス ラグジュアリー マネージャーの加藤有美子のふたりに聞いた。加藤はいう。

「ディーラーやパートナー企業のVIPのお客さまを中心に、このイベントにはご招待させていただいています。新型7シリーズのデビュー前に、限られたお客様に特別な空間でBMWのFORWARDISMを7シリーズとともに体感していただく機会を作ったことが一番のポイントです。デジタル化が進む社会において、何でもデジタルでわかる時ではありますが、やはりひとつの場で世界観を体感していただくことが重要だと感じており、このようなイベントの場を設けました」
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Text by Tsuzumi Aoyama / Photogaraphs by Koutaro Washizaki

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