2039年は“友人3人での結婚”が実現?
このアクションワードの“実践”としてアウトプットしたのが、5月5日に発行した『未来空想新聞』だ。“こどもの日は未来を考える日”として、朝日新聞社とともに、“より良い未来を空想する新聞”を制作した。
紙面を見ると、1面には「グリーン投資、22年比で5倍に」「『トモダチ婚』誕生」といったフィクション記事が並ぶ。足立によると、様々な困難があり、暗い将来予測の多い現代だからこそ、未来を考える機会を創ることで、子どもたちに希望に満ちた未来を見せたいという思いで制作した。
発行日は「2039年5月5日」と、未来の日付が印字されている。
配布後、特にSNSなどで話題になったのが「トモダチ婚」の記事。性愛に基づかない複数人のパートナーシップに家族としての権利を認める「家族契約法」が施行され、日本初の“友人3人での結婚”が実現したというニュースだ。
他のコンテンツでは、タレントのpeco&ryuchell夫妻が「未来の家族の形」について考える記事や、ジェンダーレスモデルの井手上漠が「“自分らしさ”の未来」について語ったインタビューなどを掲載。計40を超える著名人・企業・団体が参加した。
12面にわたって、未来を空想した記事が並ぶ。
「紙面は2039年の未来をテーマに、 “未来の暮らし”や“新しい価値観”に関する記事で構成しました。先見性のあるタレントの方に想像力を膨らまして未来を語ってもらうところから入り、ビジネスパーソンや教授など、より専門性の高い方にも未来を語ってもらうような流れになっています」
『未来空想新聞』は、関東・関西の一部エリア(226万世帯)の朝刊に、別刷りとして折り込んだほか、都内では代官山の蔦屋書店やSHIBUYA109など、6カ所でも無料配布。さらに、朝日新聞社が運営するウェブメディア『withnews』でも配信した。