キャリア・教育

2022.06.12 08:00

人気ポッドキャスターが語る、番組を成功に導く4つのカギ


同じジャンルのポッドキャストを聴いて、差別化を図る:「私の番組は、美容業界を背景にしている。ただ、美容関連商品やその使い方のコツなどをもっぱら紹介するポッドキャストはたくさんある」とカッツは言う。「注目してもらうためには、切り口を変える必要があった」

ひとつの形式にこだわらない:「ポッドキャストというメディアの魅力は、自分で枠組みを決められることだ」とカッツは説明する。「始めた当初は、リモートでインタビューを収録していた。そのほうが、ゲストを招くのに予定を立てやすかったからだ。のちに対面インタビューを始めたところ、内容の充実度が増して、ファンにもっと楽しんでもらえるようになった」

「しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大したため、リモートでの収録に逆戻りせざるを得なかった。番組が5年目を迎えるにあたって、新たなリモート形式としてライブ配信を始めた。毎回のエピソードを、YouTubeライブを通じて収録しているので、ファンはリアルタイムで番組を聴けるようになった。でも、従来のように録音されたものを聴きたい人のために、エピソードは、各種ポッドキャストアプリにダウンロードできるようにしている」

長い目で見る:「ポッドキャストの目標が何であれ、一夜でそれを達成することはできない」とカッツは助言する。「ポッドキャストについては、継続中のプロジェクトの一環として考えてほしい。じっくり時間をかけるなかで、真のインパクトが生まれていく、と考えてほしい。たった5回や10回ほど配信したくらいではインパクトは生まれない。番組をひとつずつ淡々と続けていくうちに、勢いがつくだろう」

番組をいろいろなかたちで再利用する:「ポットキャストの充実した内容をフルに活かすことで、時間とリソースを効率的に使ってほしい」とカッツは述べる。「インタビューを文字に起こしてウェブサイトに掲載し、GoogleのSEO(サーチエンジン最適化)をうまく活用したり、インタビューに応じてくれた人の話をソーシャルメディアで引用して、新しいリスナーにリーチしたり、趣旨が似ている業界イベントと手を組んで取り組みを紹介したりすれば、番組の知名度アップにつながる。ただやみくもに頑張るのではなく、創造性を発揮して、スマートなやり方をしよう」

エピソードが200回目を迎えたころには、番組はカッツの人生にとって、単なる人脈づくりの場をはるかに超える存在となっていた。

「番組は私にとって、無料のセラピーであり、無料のビジネスコーチングの場でもある。それを可能にしているのは、才能と野心に溢れたゲストたちが、寛大にも時間を割いてくれ、弱さをもさらけ出してくれているおかげだ」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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