米国ではグーグルはもう死んでいる? SEOは検索業界をどう「蝕む」か

Prasert Prapanoppasin/Getty Images


飛び出した陰謀論「デッドインターネット理論」


最近米国では、「デッドインターネット理論」という陰謀論が注目を集めている。インターネットの大半は基本的に「ボット」であり、そこに人間は介在していないというのがその主張のあらましで、「人間が制作したとされるインターネット上のコンテンツの大部分は、実際には人工知能ネットワークと、金で雇われた匿名のインフルエンサーによって生み出されている。新たな標準となって範囲を広げつつある文化的産物を消費させるためだ」そうだ。

これは(いまのところまだ)真実とは言えないが、ある意味で、信頼に値するウェブサイトはもはや過去のものになったという世間一般の感覚を反映しているといえる。

もしかしたら、何を検索しても検索結果のトップに表示されるようにしのぎを削るSEOの担当者もロボットなのかもしれない。どんなものでも商品になる。いつも誰かが何かを売りつけようとしている。ボットにしろ、人間にしろ、それがまがいものであることに変わりはない。

では、本物の情報を取り戻すにはどうすればよいのか? レノボの最新のラップトップPCについて正真正銘の生きた人間がどう評価しているか知りたいときはどうすればいいのだろう?

「レディット」「ハッカーニュース」「スタック・オーバーフロー」など、信頼できるコミュニティサイトの名前を、グーグル検索する時の検索後の最後に追加してみよう。

ちなみに、「グーグルよ、永遠に + reddit.com」でグーグル検索した場合の検索結果の上位には、以下のリンクが推奨される。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/gigazine.net/news/20220217-google-search-dead/


(この記事は、米国のテクノロジー・社会がテーマのメディア「dkb.io」から翻訳転載したものである。なおこの記事については、米国ソーシャルメディアのハッカーニュースとレディットで活発な議論が繰り広げられている。)

翻訳・編集=北綾子/S.K.Y.パブリッシング・石井節子

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