源頼朝やジョージ・ワシントンも? 偉人たちを苦しめた虫歯の猛威 虫歯予防デー|6月4日

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6月4日は虫歯予防デーです。1928年から日本歯科医師会が「6(む)4(し)」の語呂にちなんで実施。2013年からは、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会によって、6月4日〜10日が「歯と口の健康週間」とされました。

虫歯や歯周病には、歴史上の有名人や偉人たちも散々苦しめられてきました。

例えば、鎌倉幕府を開いた源頼朝(1147〜1199年)は、歯の病に苦しんでいたという記録が『吾妻鏡』に残されています。一説によると、頼朝は落馬の療養中に水を誤飲して誤嚥性肺炎で亡くなったのだとか。誤嚥性肺炎は口の中の細菌が誤って気管に入り込んで肺に感染することで起こる病気で、歯周病と強い関連性があるとされています。

また、アメリカ初代大統領のジョージ・ワシントン(1732〜1799年)は、30歳の前あたりですでに入れ歯を使用していたそうです。しかもバネを使った入れ歯で気を抜くとすぐに口から飛び出してしまうため、米ドル紙幣の肖像画でも口を固く結んでいるのだといわれています。

そのほか、江戸幕府第14代将軍の徳川家茂(1846〜1866年)は、甘味好きが祟って、なんと虫歯が30本もあったとか。砂糖菓子好きでいえば、女王エリザベス1世(1533〜1603年)も虫歯のせいで歯は真っ黒でした。ひどい虫歯を抜く決心がつかない女王を説得するため、牧師が女王の目の前で歯を抜かれてみせたという逸話も残っています。

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執筆協力=アステル

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