5月27日のロイターの記事によると、マクドナルドの後継者は当局に、「ファン・アンド・テイスティ(Fun and Tasty)」「ザ・セイム・ワン(The Same One)」「ジャスト・ライク・ザット(Just Like That)」「オープン・チェックアウト(Open Checkout)」といった複数のブランド名を申請したという。
今回の名称の申請は、マクドナルドが先日、ロシアから完全撤退すると宣言し、ロシアの店舗がマクドナルドの名称とロゴを撤去し始めた中で行われた。
フォーブスはロイターが伝えた申請を独自に確認できておらず、マクドナルドからのコメントを得られていない。
3月初旬からロシアの店舗を閉鎖したマクドナルドは5月16日、ロシア事業から撤退すると発表した。スターバックスも、23日にロシアから撤退すると発表し、ロシアの130店舗を閉鎖した。マクドナルドは19日、ロシア事業を現地のライセンシーであるアレクサンダー・ゴボール(Alexander Govor)に売却すると発表した。
ロシアのタス通信は23日、マクドナルドの事業を引き継ぐ会社のCEOが、すべての店舗にあるマクドナルドの「ゴールデンアーチ」のロゴを撤去する計画だと伝えた。しかし、インタファクス通信は26日、モスクワ市長の発言を引用し、新しいマクドナルドが同じメニューを維持すると報じている。
ロシアの当局が欧米企業の知的財産の侵害を示唆するのは、これが初めてではない。ロシア下院は3月に、マクドナルドのロゴとそっくりなロゴを掲げる「Uncle Vanya’s(ワーニャおじさん)」がマクドナルドの事業を乗っ取ることを支持した。また、ロシア政府は、ロシアの企業が敵国の企業の特許を侵害する行為を事実上、容認している。
「マクドナルドのロシアの後継店は6月12日に公開される予定だ」と、同社の広報担当者が26日にインタファクス通信に語った。同社は、「近いうちに 新しいブランド名を発表する」としている。