ジェフリーは6月から、欧州、中東、南アフリカ、中国、そして日本など各国の店舗を訪れ、トイザラスの世界的な魅力を改めてアピールするためのイベントを行う予定だ。
トイザらスの親会社は2017年に破産を申請し、翌年には米国事業を清算。英国内の店舗も閉鎖した。そのため、このブランドが完全に消滅したと考えていた人も多いとみられる。だが、実際にはアジアや欧州を含む世界各地で、破産前にライセンス契約を結んでいたパートナーたちが、数百にのぼる店舗の営業を続けていた。
また、米国でトイザらスが倒産した後も、「トイザらス」の名称や知的財産に関する権利を保有する親会社の米トゥルー・キッズは、ライセンス契約を通じて利益を得ていた。
2021年初めにトゥルー・キッズの支配株主となったニューヨークに拠点を置く米投資会社、WHPグローバルのイェフダ・シュミッドマン会長兼CEOは、「トイザらスの店舗は現在、世界中のおよそ900カ所にある。いかに大規模かつグローバルかということに、多くの人が驚くだろう」と述べている。
ジェフリーの活動をユーチューブで配信
トイザらスの幹部らは、1960年代にマスコットとして採用したキリンのジェフリーには、世界中のどこでも通用する魅力があると話す。ジェフリーは訪問する各都市で、地元のトイザらスが選出したアンバサダー役の子どもたちと一緒に活動する。
“子ども大使”はジェフリーのガイド役を務め、ジェフリーの旅を紹介するユーチューブのシリーズにも登場することになるという。
トイザらスアジアの最高商務責任者、ジョー・ホールは、「気持ちの上で、ジェフリーとの深いつながりを感じている子どもは多い」と話す。このワールドツアーは、子どもたちの想像力と好奇心を刺激したい同社の方針に合致したものでもあるという。