ビル・ゲイツが支援する薬剤師向けアプリSwipeRx、約34億円調達

Getty Images

東南アジアの薬剤師向けアプリの「SwipeRx」は5月24日、シリーズBラウンドで2700万ドル(約34億円)を調達したと発表した。今回のラウンドは、インドネシアのMDI Venturesが主導し、ビル&メリンダ・ゲイツ財団やジョンソン&ジョンソン・インパクト・ベンチャーズ、サスケハナ・インターナショナルらも参加した。

SwipeRxのアプリは、東南アジアの23万5000人以上の薬局のプロフェッショナルらに使用されており、独自のB2Bプラットフォームから薬剤を購入したり、業界の最新ニュースなどを入手できるサービスを提供している。プレスリリースによると、今回の資金は、インドネシアを中心とした同社の東南アジア全域での成長を加速させるために使用される予定という。

シンガポールに本社を置くSwipeRxは、ジョンソン・エンド・ジョンソンとファイザーに勤務していたFarouk Meralliによって2012年に設立された。「今回の調達ラウンドは、薬局の業務を効率化し、ヘルスケア業界に革命を起こすという当社の理念を再確認するものとなった」と、同社のCEOのMeralliはプレスリリースで述べている。

SwipeRxは、アストラゼネカやクリントン・ヘルス・アクセス・イニシアチブ(CHAI)、スタンフォード大学などの医療機関と提携しており、シンガポール、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、マレーシア、カンボジアにオフィスを構えている。

以前はmClinicaという社名で知られた同社は、2017年のシリーズAで630万ドルを調達していた。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事