白人とラテン系の隔離については、地域による状況はより複雑で、ロサンゼルスやマイアミ、メンフィス、ヒューストンに加え、ニューヨーク、ボストン、プロビデンスで隔離水準が高かった。
しかし、ラテン系と白人や白人とアジア系の隔離スコアは平均として、米国の主要都市圏における白人と黒人の隔離レベルよりも低かった。ブルッキングス研究所は、米主要都市圏における黒人と白人の隔離水準が最低レベルと考えられる指数ポイント30~40台の地域でさえも、「非白人集団の生活体験や地域のリソース活用は、白人住民のものと非常に異なる」と述べている。
指数ポイントで見た場合、区域ごとの白人と黒人の隔離水準が特に高い米主要都市圏は次の通り(100ポイントが最も隔離されている状態。かっこ内数字は指数ポイント)
ウィスコンシン州ミルウォーキー(78)
ニューヨーク州ニューヨーク(75)
イリノイ州シカゴ(74)
オハイオ州クリーブランド(73)
ミシガン州デトロイト(71)
ミズーリ州セントルイス(70)
ニューヨーク州バッファロー(69)
ペンシルベニア州フィラデルフィア(65)
オハイオ州シンシナティ(65)
数字は2020年の国勢調査に基づくもの。人口が100万人以上で黒人人口が3%以上の主要都市圏が対象。出典:ブルッキングス研究所