ビジネス

2022.05.31

事業アイデアは大学にあり! 研究者とCxOクラスをつなぐMeet Up開催

大学で生まれる先端技術をビジネスに変え、グローバルで戦えるスタートアップを創出しようとする機運が高まっている。Forbes JAPANでは3月に連載企画「大学発ディープテック 新時代」を開始。研究者が抱える課題やアカデミアやVCの動きを取り上げてきた。

今回はその課題を、研究者・ビジネスサイドのCxO・VCが集い意見を交換し合える場、Meet Upイベントを開催する。

「CxO Meet Up 」参加申し込みはこちら>>


医療、AI、半導体、エネルギー、宇宙など、さまざまな領域の研究者やスタートアップ関係者に取材を進めると、大学ならではの課題が浮かび上がる。

その大半が、資金調達と人材確保だ。研究をベースとしている特性上、大学から生まれる技術が社会実装されるまでには長い時間を要し、多くのスタートアップがその間の資金繰りに苦労する。最近では大学がファンドを創設したり、ディープテックに特化した民間のVCが現れるなどして、状況改善が試みられている。

人材面では、経営層の確保がネックとなっている。研究者出身の教授の場合、ビジネス経験がなく、事業計画や経営戦略、あるいは組織づくりや運営は専門外だ。事業化し、収益化していくために、投資家や知人を介し、外部からCxOを引き入れることが多い。

ただ、紹介では精度やスピードも限られるため、「事業のタネはたくさんあるけれど、リードできる人がいない」といった声がよく聞かれる。

Forbes JAPANは2014年の創刊以来、スタートアップや起業家が今後の日本経済のドライバーになるとして、「日本の起業家ランキング」や「RISING STAR AWARD(創業3年目のスタートアップが対象)」を展開してきた。

さらに今年から、“アカデミアアントレプレナー”とも言うべき教授や研究者の動きにも注目。世界を変える大学スタートアップを育てるというビジョンのもとに立ち上げられたIdP(Innovation Design Platform)とGTIE(Greater Tokyo Innovation Ecosystem)と連携し、「日本版スタートアップ・エコシステム」のさらなる発展を目指す。

その一環として、さまざまな業界のCxO層と、経営メンバーを欲する研究チームがつながる「CxO Meet Up」を7月より開催。今秋には、よりダイナミックにアカデミアとビジネスが融合するイベントを実施する予定だ。

第1回「CxO Meet Up」は、医療用スモールデータAIで起業を目指す東京工業大学の鈴木賢治教授や、同大で熱エネルギーで直接発電する“半導体増感型熱利用発電”の研究を行う松下祥子准教授をゲストスピーカーとして迎える。

先述の通り、大学発ディープテックのスタートアップは、実装まで長い道のりを歩んでいくことになる。しかし、事業に秘められた社会的なインパクトも大きい。経営やファイナンス、マーケティングなど、自らのスキルを持ってその領域に関わっていきたいCxOクラスにぜひ参加していただきたい。

【イベント概要】
日程:2022年7月7日(水)
時間:18:00 開場
18:30 プログラム開始
21:00 終了予定
会場:参加者にご案内いたします

応募方法:こちらのフォームよりご応募ください
*定員を超えた場合、回のテーマに合わせて選考を行い、参加者にのみご連絡します
*今後も不定期で開催予定のため、7月以降CxO Meet Upの情報を希望する場合、フォームにその旨の記載していただいた上でご登録ください

締め切り:2022年6月20日(月)

編集=Forbes JAPAN編集部

タグ:

連載

大学発ディープテック 新時代

ForbesBrandVoice

人気記事