キャリア・教育

2022.05.28 20:00

米国刑事司法の専門家が語る、プレッシャー下での交渉成功のコツ


交渉に臨む際の心構え


交渉は、非常に困難なものになりうる。しかしグウィンによれば、交渉するのに遅すぎるということは決してない。それは刑事司法についても言えることだ。たとえば、陪審選任手続きが終わった後に交渉が再開したケースがあった、とグウィンは振り返る。

事実や状況は絶えず変化するので、柔軟な姿勢が不可欠だ。とはいえ、同じ論点に関して双方の合意がない状況が明白になれば、それを認め、別の解決案を模索してもいい。

法制度の下では、交渉の次の段階として裁判が存在する。とはいえ、業界や背景を問わず、最初の交渉が失敗に終わっても問題はない。代わりの解決策は、ほぼ常に存在する。

最後に、プレッシャーがかかった状況での交渉については、経験の積み重ねが重要だとグウィンは強調した。

「ひたすら繰り返すことが、いちばん効果的な方法の一つだと思う。とにかく経験を重ねることだ」とグウィンは語った。

経験を積んでいくうちに、穏やかに対処できるようになり、変化が生じてもうまく対応し、交渉が全般的に上達していくという。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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