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2022.05.17 06:00

世界6位の暗号通貨取引所KuCoinが評価額100億ドルのデカコーンに

Getty Images

シンガポールで設立された暗号通貨取引所のKuCoinは5月10日、米国のJump Cryptoが主導したプレシリーズBラウンドで1億5000万ドル(約194億円)を調達したと発表した。

今回のラウンドには、ステープルコインのCircleの発行元のサークル・ベンチャーズや、投資会社のIDGキャピタル、マトリックス・パートナーズなども参加した。KuCoinの評価額は100億ドルとされ、デカコーンの仲間入りを果たした。

KuCoinは今回の資金を、ブロックチェーンを基盤とする次世代インターネットのWeb3での存在感を高めるために使うと述べている。現在はセーシェルに拠点を置く同社は、暗号通貨のウォレットや、遊んで稼ぐ「プレイ・トゥ・アーン」型のゲーム、分散型金融(DeFi)、NFTプラットフォーム向けの投資を強化する。また、自社のイーサリアムベースのパブリックブロックチェーンの強化も行うという。

「Jump Cryptoやサークル・ベンチャーズといった著名な投資家からの出資は、我々のビジョンを一層強固にしてくれた」と同社の共同創設者でCEOのJohnny Lyuは、述べている。

2017年にシンガポールで設立されたKuCoinは、レンディングやNFTのトレードにもにも進出し、ブロックチェーン関連の投資も行っている。1800万人のユーザーを抱える同社は現在、200以上の国や地域でにサービスを提供している。

Coingeckoのデータで、KuCoinは取引ボリュームで世界6位の暗号通貨取引所であり、10日現在で24時間のスポット取引ボリュームは47億ドルに達している。

KuCoinは、2020年に史上最大級のハッキング被害に遭い約2億8000万ドル相当のビットコインなどのトークンを盗まれていた。分析プラットフォームのChainalysisによると、この金額は、その年に盗まれた全ての暗号通貨の半分以上だった。

編集=上田裕資

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