『アマゾンの最強の働き方』とは? 元参謀が詳細な働き方を公開した初めての書
『アマゾンの最強の働き方』は、アマゾンで長年経験を積んできた、ジェフ・ベゾスの参謀が、アマゾンの働き方から経営手法まで、成功の秘密を具体的に明かしたきわめて貴重な1冊だ。
著者の1人、コリン・ブライアーは12年間アマゾンに在籍、バイスプレジデントを務めたのち、「ジェフの影」としてCEO付きテクニカル・アドバイザーなどを歴任。ビル・カーは15年間アマゾンに在籍、バイスプレジデント、ディレクターなどを歴任。
2人はキンドル、アマゾン・プライム、アマゾン・スタジオ、AWS(アマゾン・ウェブサービス)などを生み出した驚異的なイノベーションの時代に経営層として活躍。現在はアマゾンの手法を、個人や企業に生かすための手助けをしている。
本書では、アマゾンが掲げている「14の行動規範」、顧客のニーズからさかのぼって発想する思考法「ワーキング・バックワーズ」、パワポを使わずに「6ページ資料」の黙読から進める会議法、次々と基準を上げていく人材採用法「バー・レイザー方式」といった、アマゾンの独自の仕組みを、誰もが導入できるよう体系化。
さらには、「長期的思考」「顧客へのこだわり」「最高水準の追求」「深掘り」といったアマゾンの哲学をビジネスに落とし込む方法についても事例とともに解説する。
また、キンドルやプライム、AWSといった世界的ヒット商品の開発について、どのようなきっかけから苦闘を経てローンチに至ったか、知られざるインサイドストーリーを実体験として詳細に明かす。
本書を読めば、スキル、キャリア、組織の大小にかかわらず、アマゾンの手法を活用するさまざまな方法が見つかるはずだ。現代のビジネスにおける、究極の仕事の教科書だ。
『アマゾンの最強の働き方』2022年、ダイヤモンド社刊、コリン・ブライアー/ビル・カー著、紣川謙 監修、須川綾子訳