マスクは22日にツイッターの一部の株主らと面談し、買収について話し合ったとWSJは匿名の関係者の話として報じている。しかし、マスクは1株あたり54.20ドルの提示額に交渉の余地がないと主張し続けているという。
ツイッターがマスクの条件を受け入れるかどうかはまだ不確定で、マスクが提示した約430億ドルという金額と、ツイッター側の評価額が一致するかどうかが今後の交渉を左右する見通しという。
マスクは買収提案の書簡の中で、1株あたり54.20ドルという金額が「最善かつ最後の提案」だと明言していたが、ロイターの24日の記事によると、一部の株主はツイッターの取締役会に対し、マスクと交渉するよう圧力をかけているという。
ツイッターは、フォーブスのコメント要請を拒否した。マスクからは期限までに回答が得られなかった。
WSJによると、マスクとツイッターの幹部は24日に再び面談する予定で、ツイッターは28日の第1四半期決算の発表までに彼の提案について話し合う見通しだが、マスクが要求しているようなイエスかノーかの回答をしない可能性もあるという。
マスクは4月4日にツイッターの株式の9.2%を取得したと発表し、4月14日には1株あたり54.20ドルで会社全体を買収するオファーを出したが、その時点では資金の出どころは不明だった。しかし、21日にSEC(米証券取引委員会)に提出した書類で彼は、モルガン・スタンレーなどの投資銀行からの200億ドル以上の借り入れと、210億ドルのエクイティファイナンスで買収資金を用意することを明らかにした。
ツイッターの取締役会がマスクの提案を受け入れない場合、マスクは公開買付(tender offer)に乗り出すか、特定の価格で株主から直接株式を購入しようとするかもしれない。しかし、そのような策に向かう場合は、幅広い株主の支持が必要になる。
マスクはまた、ツイッターが導入した、彼が15%以上の株式を購入することを防ぐための「ポイズン・ピル」計画を廃止するよう取締役会に要求する必要がある。この制度は、2023年4月14日までの間、有効とされている。