ビジネス

2022.04.25

リード・ホフマン独占インタビュー 働き方「大再編成」時代はジャングルジムを進め!

リンクトイン共同創業者 リード・ギャレット・ホフマン


常に学び続ける


──『Masters of Scale(未邦訳)』では、アイデアをビジネスにスケールさせるための転換点が明快に述べられていますが、日本人に生かせる項目は?

ホフマン:まず「会社づくりにおける文化の重要性」ではネットフリックスのCEO、リード・ヘイスティングスのエピソード、次に「企業文化を意図的に創造して、ユニークな会社を構築する方法」。この項目ではエアビーアンドビーのCEO、ブライアン・チェスキーのエピソードを紹介した。

新しいことを学ぶには「アンラーニング(学びほぐし)」も必要だ。そのことについてはIACのCEO、バリー・ディラーのエピソードを紹介している。

ビジネスをスケールする道のりで新しいことを学ぶためには、これまで学んできた教訓をアンラーニングすることが重要になる。なぜなら、より高いレベルのスケールに到達するには、これまでの教育を見直して修正する必要があるからだ。

──あなたは「人が好きで(オックスフォードで)哲学を勉強した」とのことですが、理想の企業家はどんな人ですか?

ホフマン:僕はテクノロジーが好きで、テクノロジーは人類をよりよくしてくれる手段だと思っているから、テクノロジー系の企業家に期待したい。

そういう意味で、エアビーアンドビーのCEO、ブライアン・チェスキーを理想の企業家像として挙げたい。

彼は空間の新しい市場を作った。どのように地元の文化と人々を結びつけるか、どのように旅行者とホストのあいだを結びつけるか。この空間はまさに文化であり、共有するという体験は文化的な体験だ。テクノロジーが人間としての経験を高めてくれることを実現した彼は素晴らしい。


リード・ホフマンが考える「僕らはどうすればより良くなれるのか」。インタビューの続きはForbes JAPAN6月号(2022 年4月25日発売号)で。詳しくはこちら


リード・ギャレット・ホフマン◎1967年米カリフォルニア州パロアルト生まれ。90年にスタンフォード大学で認知科学を学び、オックスフォード大学で哲学修士。アップル、富士通を経て97年、初のSNSサービスといわれるSocialNet.comを創業。ペイパルを経て、2003年ビジネスSNSリンクトインを共同創業。ベンチャー投資会社グレイロック・パートナー。

インタビュー=藤本庸子(Yoko Fujimoto)◎1964年生まれ。米国カリフォルニア州ロサンゼルス33年在住のフリーランスライター。雑誌「アンアン」「メンズクラブ」などのライターを経て、米国へ移住。米国起業家向け雑誌トップの「Entrepreneur Magazine」にてスタッフライター、NHKラジオ第一放送「ラジオ深夜便」ワールドネットワークにてリポーターの経験も。現在、新聞、雑誌、ウェブサイト、ラジオ、テレビなど、さまざまな分野および媒体をこなす。

構成・インタビュー = 藤本庸子(ロサンゼルス在住ライター)、岩坪文子 写真 = デイビッド・イエレン

この記事は 「Forbes JAPAN No.094 2022年月6号(2022/4/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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