今回の出資は、スウェーデンの投資会社Kinnevikが主導し、既存投資家のCreandumとbyFoundersに加え、新規の投資家のMundi Venturesが参加した。SafetyWingは昨年800万ドルを調達していた。
同社は、新たな資金で主力プロダクトの規模を拡大し、「グローバルな社会的セーフティネット」を構築しようとしている。
2018年に設立されたSafetyWingは、パンデミックの発生とリモートワークの浸透を受けて、健康保険を求める人々の新たな需要があることに気づいたという。
CEOのSondre Raschは、リモートワークを「我々の世代における最大のパラダイムシフトの1つ」と述べているが、その変化をサポートするインフラの構築は遅れている。「SafetyWingは、リモートのチームがグローバルに展開されている一方で、それを支えるインフラが十分ではないことを目の当たりにした結果、生まれた企業だ」と彼は話す。
「私たちは、デジタルノマドとして、自分たちが必要としているサービスを作ろうと思った。プロダクトを常にアップデートすることで、変化するニーズに応えている」
SafetyWingのチームは、約100人で構成され、それぞれが世界の各地でリモートで働いている。同社は、リモートドクターやリモートリタイアメントと呼ばれるプロダクトを追加し、より総合的な社会的セーフティネットサービスになることを目指している。
Kinnevikの投資ディレクターのTatiana Shalalvandは、リモートワークが普及する中で、企業が優秀な人材を引き付けるためには福利厚生の提供がカギになると指摘する。
「企業は優秀な人材を獲得するために熾烈な競争を繰り広げている。雇用主はリモートワーカーに給与以上のものを提供することの重要性を急速に理解しつつある」と彼女は述べた。