姫と龍の伝説から生まれた、赤いバラを贈る風習。 サン・ジョルディの日|4月23日

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4月23日は「サン・ジョルディの日」です。別名「本の日」とも呼ばれています。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、スペインのカタルーニャ地方では、この日に赤いバラと本を贈り合う習慣があるそうです。日本では、1986年に日本書店商業組合連合会と日本・カタルーニャ友好親善協会によって定められました。

サン・ジョルディとは、スペインのカタルーニャ州の守護聖人である聖ゲオルギオスのこと。4月23日は彼が殉教した日とされており、赤いバラを贈り合う習慣は、この地方に伝わる「伝説」が由来とされています。

その昔、ドラゴンにさらわれそうになっていたある国のお姫様を、サン・ジョルディがひと突きで倒して救いました。そのとき、ドラゴンの血が地面に流れて赤いバラが咲いたと伝えられており、これにちなんで、サン・ジョルディの命日に花を贈るようになったと言われています。

また、4月23日は、小説「ドン・キホーテ」の著者であるスペインの文豪セルバンテスの命日であり、イギリスの劇作家シェークスピアが51歳で逝去した日でもあるため、「本の日」として本を贈る行事も広まったようです。

「サン・ジョルティの日」発祥のカタルーニャ地方では、毎年この日に花と本の市が開かれ、たくさんの人で賑わっています。

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文=tannely(タネリー)

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