【NFT.LAレポート】Web3は「人間の創造性」を呼び戻す


今までと違う尺度でものを見ていかないと、色々と振り落とされてしまうことを感じながらヤット・シウの言葉に興奮しながら耳を傾けている自分に気がついた。人間のダークな面が全面に出るニュースを日々目にするなかで一つの希望をヤット・シウの言葉に見出したくなっている。

シウ:「大学卒の方々がどうやってNFTを買えばいいのか? 戸惑っている間に、フィリピンでは大学を出てない人や子供でもMetaMaskを繋げてAxie Infinityで遊び、お金を稼いでいます。人間はアイディアと希望の塊です。アイディアは民主的であり、Web3はその本質を開放させるものとなるでしょう」



学歴よりも人間の興味関心・行動力に依存する仕組みと行動が、これからもっと増えていくことがWeb3の世界で見えそうである。日本のクリエイターたちのNFTを活用した動きは増えてきたが、これから先は、仕組みを考えられる人たちが柔軟なアイディアでWeb3ならではの仕掛けを挑戦するフェーズなのかもしれない。

そういえば、行動力といえばカンファレンスで頼もしい日本人NFTクリエイターたちに出会った。NFTの世界では日本のアニメ風の作品で大成功している事例が出てきている。ドラゴンボールのアニメーターと組み、日本のアニメ・漫画パワーをNFT界で見せたいと考えているomuu Inc. Taisheen @iam_taisheen と「vhigh!」プロジェクトのTakuya Otaたちだ。言語ができるかどうか? 誰に会えるかどうかはさておき、まずは現場に来て状況ヒアリングし、成功事例を探っていく姿勢が非常に頼もしい。

日本でも、ポケモンカード公認イラストレーターのさいとうなおき氏のコレクティブNFT「MEGAMINFT」も始まるし、アーティスト草野エミ氏率いる「Galverse」がOpenSea上で1位を獲得している。海外事例だけではなく日本の成功事例もNFT.LAなどの海外カンファンレンスで発信できる日が近いことを期待し、盛り上げていきたい。

文=西村真里子

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