競合の「テザー」との戦いも加熱
さらに、今回の取引はUSDCの信頼度を大きく高めることにつながる。USDCの時価総額は昨年初めの40億ドルから現在は500億ドル超に上昇したが、競合のステーブルコインのテザー(Tether)の時価総額の825億ドルにはまだ追いついていない。
2014年に始動したテザーは、その準備金の透明性の欠如を批判されているが、投資家の間で好まれるステーブルコインとしての地位を確立している。
2918年にサークルとコインベースが立ち上げたUSDCも、同様な批判を浴びているが、昨年8月に、米ドルの現金と国債で資産を裏付けることを約束した。同社はまた、米国でデジタル通貨の国法銀行(National Bank)になるための申請を行った。
今回の提携でブラックロックの支援を受けるサークルは、USDCを伝統的な金融機関や投資家のためのデジタル資産に押し上げることが期待されている。
「この取り組みは、ドル建てのデジタル通貨の活用を、伝統的な金融業界に拡大するための大きな一步になる」と、サークルのAllaireは述べている。