戦後初めて誕生した女性国会議員は何人? 女性週間の日 | 4月10日

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1946年4月10日、戦後初の衆議院議員選挙が行われ、日本で初めて39名の女性国会議員が誕生しました。このことから、労働省(現在の厚生労働省)は1949年4月10日から1週間を「婦人週間」と定め、女性の地位向上のための啓発活動が行われるようになりました。その後、1998年より「女性週間の日」に名称変更されました。

女性の国家議員誕生から70年以上が経ちましたが、1946年当時8.4%だった日本の衆議院議員の女性比率は、未だ9.7%(2021年11月時点)にとどまっています。

さらに世界経済フォーラムが発表した日本の「ジェンダー・ギャップ指数2021」の総合順位も、156カ国中120位でした。日本の1つ上の119位はアンゴラ、1つ下の121位はシエラレオネ。評価対象となる各分野の中でも、日本は特に経済及び政治のスコアが低く、経済は156カ国中117位、政治は156カ国中147位。残念ながら先進国のなかでも最低水準の結果となっています。

こうした現状を改善するために何ができるでしょうか。議員の女性参画を促進するためのポジティブアクションの1つとして、「クオータ制」に注目が集まっています。

これは、議席や候補者などのうち、一定数をあらかじめ女性または男女それぞれに割り当てるもの。選挙制度や政治構造による性格差を是正する方法の1つであり、発祥はノルウェー。現在では世界約130カ国で採用されています。

2000年に導入した韓国では、試行錯誤を経たものの、20年間で女性議員の割合が約3倍に増えました。その他の導入国でも、国民のジェンダー意識に変化をもたらすなどの効果が見られているようです。

連載:きょうは何の日?

執筆協力=tannely(タネリー)

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