女性の国家議員誕生から70年以上が経ちましたが、1946年当時8.4%だった日本の衆議院議員の女性比率は、未だ9.7%(2021年11月時点)にとどまっています。
さらに世界経済フォーラムが発表した日本の「ジェンダー・ギャップ指数2021」の総合順位も、156カ国中120位でした。日本の1つ上の119位はアンゴラ、1つ下の121位はシエラレオネ。評価対象となる各分野の中でも、日本は特に経済及び政治のスコアが低く、経済は156カ国中117位、政治は156カ国中147位。残念ながら先進国のなかでも最低水準の結果となっています。
こうした現状を改善するために何ができるでしょうか。議員の女性参画を促進するためのポジティブアクションの1つとして、「クオータ制」に注目が集まっています。
これは、議席や候補者などのうち、一定数をあらかじめ女性または男女それぞれに割り当てるもの。選挙制度や政治構造による性格差を是正する方法の1つであり、発祥はノルウェー。現在では世界約130カ国で採用されています。
2000年に導入した韓国では、試行錯誤を経たものの、20年間で女性議員の割合が約3倍に増えました。その他の導入国でも、国民のジェンダー意識に変化をもたらすなどの効果が見られているようです。
連載:きょうは何の日?