ビジネス

2022.04.08

ジャック・ドーシーのCash App、ビットコインの投資機能を強化

ジャック・ドーシー / Getty Images

ジャック・ドーシーがCEOを務めるBlock(旧スクエア)が運営するモバイル決済サービス「Cash App」の米国の顧客は、4月7日から、口座振込の給与の一部もしくは全額を自動的にビットコインに投資できるようになる。

同社のプロダクト主任のMiles Suterが、マイアミで開催されたBitcoin 2022カンファレンスで発表した。

「ペイド・イン・ビットコイン」と呼ばれるこの機能は、Visaデビットカードに接続されたCash Cardを持つ顧客が、事前に設定した割合で、自動的に残高をビットコインに変換できるようにするものだ。この機能は手数料無料で利用できる。

さらに、近い将来、Cash Cardのユーザーは決済の際の釣り銭を1ドル単位で切り上げ、自動的に暗号通貨に投資できるようになるという。

Cash Appは2月、ビットコインを迅速に低コストで送金できる技術の「ライトニング・ネットワーク」に対応したが、ニューヨーク州以外のユーザーは間もなく、このネットワーク経由でビットコインを受け取り可能になる。Cash Appによると、この新機能の導入で、これまで平均10分以上かかっていたビットコインの取引が、ほぼ瞬時にできるようになるという。

一方、Cash Appの親会社のBlockは6日、数百万人のCash Appユーザーに影響を与えるデータ漏えいを発表した。4月4日の米証券取引委員会(SEC)への提出書類で同社は、元社員がCash Appの顧客データをダウンロードし、約820万人の顧客の残高や取引履歴などのデータが危険にさらされていると述べた。データ漏えいは昨年12月10日に発生したという。

編集=上田 裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事