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2022.04.01 12:00

ブロックチェーンの「相互運用」を実現するLayerZero、評価額10億ドルに

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クリプトの未来は「マルチチェーン」にある──。暗号通貨業界のエキスパートたちは、多くの異なるブロックチェーンが互いにコミュニケーションをとる未来がやって来ると考えている。
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現状では、ビットコインやイーサリアム、ソラナ、アバランチなどの主要なブロックチェーンの間には壁があるのが現実だが、取引所FTXのプロダクト責任者で、投資会社FTXベンチャーズに在籍するRamnik Aroraは、「この状況を変えたい」と述べている。

そのゴールの実現に向け、FTXベンチャーズはセコイアキャピタルやアンドリーセン・ホロウィッツらと共同で、複数のブロックチェーンをまたぐ分散型アプリケーションのためのプロトコルを開発する「レイヤーゼロ・ラボ(LayerZero Labs)」に1億3500万ドル(約165億円)を出資した。

レイヤーゼロの共同創業者でCEOのBryan Pellegrinoは、「我々の使命は、あらゆるチェーン上のスマートコントラクトを接続することだ」と述べている。
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フォーブスの取材で、バンクーバーに拠点を置く創業1年のレイヤーゼロの評価額が、10億ドルに達したことが判明した。今回の同社のシリーズA +ラウンドには、コインベースベンチャーズやPayPalベンチャーズ、タイガーグローバル、Uniswap Labsなどが参加した。

レイヤーゼロはこれまで、バイナンスラボやMulticoin Capital、Sino Global Capitalなどからシード資金で200万ドル、シリーズAで600万ドルを調達していた。

現状で、ブロックチェーンをまたぐクロスチェーン通信のほとんどは、「ブリッジ」と呼ばれる仕組みで行われており、特定のチェーンからの資産をロックし、別のチェーンで同価値のトークンを発行することで相互運用性を確保している。DeFi Llamaによると、現在、約330億ドル相当の暗号通貨がブリッジにロックされているという。

しかし、これらのブリッジは中央集権化のレベルを高め、セキュリティの脆弱性を生むことが問題で、ここ数カ月で10億ドル近い資産が奪われている。3月30日には、人気のNFTゲーム「アクシーインフィニティ(Axie Infinity)」のイーサリアム対応のネットワーク「Ronin bridge」から、6億ドル相当の暗号通貨が奪われた。
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編集=上田裕資

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