初開催となった今回のイベントは、司会をくりぃむしちゅーの上田晋也と神谷文乃が担当し、オンラインで実施。アマゾンジャパン合同会社のプライム・ビデオジャパンカントリーマネージャーを務める児玉隆志、同社の日本オリジナルコンテンツ製作責任者である早川敬之が登壇したほか、新作のキャストやスタッフも顔を揃えた。
イベントの冒頭では児玉があいさつ。「私たちは自分たちのことを、お客さまに喜んでもらうために存在しているということで、“カスタマーオブセスト”と呼んでいます。日本のお客さまに喜んでいただくため、日本のプロデューサーや俳優、クリエイターとともに、日本のニーズに根ざした作品を制作することを支援しています」と語った。
続いて登壇した早川は、「私の役割は日本のお客さまに最高のオリジナル作品をお届けすること」とコメント。配信予定のオリジナル作品ラインナップを紹介した。
まず発表された作品は、『モダンラブ・東京』。ニューヨーク・タイムズのコラムにもとづく、本国アメリカでも大ヒットしたドラマシリーズ『モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~』の日本版となる。今回は舞台をニューヨークから東京に移し、1話完結の愛にまつわる物語を30分のオムニバス形式で構成。日本オリジナル作品として、2022年秋から配信される。
続いては、完全オリジナル脚本の連続ドラマとなる『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』。日本独自の文化である妖怪とオタクを組み合わせたバトル・ファンタジー・ラブロマンスという内容で、500年越しの復讐という使命を背負った妖怪の女の子とオタクの男子学生が恋をする物語となる。
監督を務める三木孝浩は、「妖怪とかオタクは日本独自だが、企画をアメリカの脚本家が立ち上げたのが面白いところ。これから撮影になりますが、僕自身がワクワクしています。日米のクリエイターのセッションで、アメイジングな作品にしたい」と、2023年の配信予定に向けて意気込んだ。
また、ノンフィクション作家の佐々涼子による第10回開高健ノンフィクション賞の受賞作をもとにした、『エンジェルフライト』の制作も発表。2023年に配信予定の本作は、国境を越えて遺体を家族のもとへ送り届ける国際霊柩送還士の姿が描かれるヒューマンドラマだ。
脚本を手掛ける古沢良太もビデオメッセージを寄せ、「死を扱うドラマではありますが、あまり暗くなりすぎず、楽しくエンタテインメントとして観てもらいたい。一方で死というものがテーマですので、そこは誠実に描きたい。そのバランスが大事だろうと思います」と語った。